見る存在
「どうもこんにちは、またお会いしましたね。…とは言っても、こうして話しかけるのは初めてですがね。あなたは私の事を知らないでしょうが、私はあなたの事をよく知っています。何故って、私はあなたをずっと見ていたからです。ああ、気持ち悪がらないでください。それが私の生き甲斐であり、大袈裟に言うと、それが私という存在なんです。仕方ありませんよ、あなたは世の中には、そんな存在がいる事を知るべきだし、私はただ見ているのが好きで、あなたの前に姿を現す事は絶対にありませんが、これからもずっと、あなたの事を見続けます。では、明日もお風呂場であなたが髪を洗っている時に会いましょう…」