表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

長編版検討中婚約破棄承けたまりました……と言うと思ったか!?

作者: 玉白美琴

「やれやれ、肩凝りがひどいきゅな」


チビエママスターは、ふとひっくり返ると天井を見ながら天井の染みを数える。


「ギルドマスター、お連れしたきゃ」


受付のミヨの声で、ギルドマスターチビエマは慌て起き上がると、ハードボイルドな顔をし……


「入れきょ」


威風堂々にかっこよく答えるのでした。

きらびやかなハーゲツェア公爵毛主催の夜会。


公爵毛の毛は毛根細胞が弱いのか、見目麗しい顔に頭が寂しい。


私はフーサフサ公爵家嫡女ポーション。


そんな私は、婚約者ゲスキターによって豪快断罪されてる。


しかも冤罪で。


「聞いてるのか!?貴様は私の地位を陥れ、私より目立ち私より権力を持つのが気に入らん!!

しかも、此処にいる男爵令嬢アーザトを苛めた罪は万死だ!!よって貴様との婚約を破棄とする!!」



「婚約破棄承りました……と言うと思ったか!?」


テーブルを飛び越えた私は、婚約者の顔面に踵落としを喰らわせる。


「げふ!?」


婚約者は地面に沈んだ。


「ゲスキター!!貴様は本日を持って王国騎士団から除名する!!詳しい処罰もまた下すから謹慎しろ!!」


私はゲスキターに吐き捨てると、そのまま夜会を後にした。


そう、私は女性でありながら王国騎士団団長で、婚約者ゲスキターは平の騎士だ。


恋に狂ったかは分からないが、婚約者であり団長である私にここまでしたのだ。


手抜かりも何も一切容赦しない。


しかもだ、ゲスキターのハーゲツェア公爵毛は負債を抱えていて、我がフーサフサ公爵家に援助をして貰う立場でこれだ。



堪忍袋が切れた私は、騎士団本部に戻り急ぎ処分と手続きをした。



10日後。


ゲスキターはハーゲツェア公爵毛から除籍され、騎士団も除名にされた。


ゲスキター有責で婚約破棄され私への賠償金を払うために、チビエマ王国へ冒険者として働きに行かされた。


チビエマ達は見た目は小人、だが狩りとなると鬼だ。


私は溜め息をして書類を仕上げるのだった。



チビエマ王国にて。


「お前が新人の冒険者うきゃか?」


25センチくらいの小さな小人が、ゲスキターを見上げる。


「そうだが……なんだ貴様は?ギルドマスターに私は会いに来たのだ!!さっさとギルドマスターに会わせろ!!」


「ギルドマスターは僕うきゅ。お前、チビエマを嘗め腐ってるきゅな?」


途端にギルドマスターチビエマから迸る闘気。


「なっ!?」


びっくりして腰を抜かすゲスキター!!


「お前は最下位のAランクから始めろきゅ」


「Aランクで最下位なのか!?」


「勿論きゃ、AからZが冒険者ランクきゅ」


ゲスキターにギルドマスターチビエマは頷く。


「受付のミヨ君、新人の薬草採取に付き合ってくれうきゃ」


「分かりましたきゅ」


ギルドマスターチビエマに受付のミヨは頷いた。


「さあ、行きますよ。たまにSランクの魔物出るのでうっかり死んだりしないでくださいね」


「いーやーだー!!何なんだ!?チビエマは我々の國とはランクも違う!!わああ!!」


ミヨにゲスキターは引き摺られ、ギルドマスターチビエマの部屋から出ていった。


「本当にポーションちゃんの婚約者きゃ?弱すぎうきゃな」


呆れてギルドマスターチビエマは溜め息を付いた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ