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第九話  地球人とサテラビュア

 ――そして、夕食の時間


「さあ、召し上がってくれ。お口に合うかのう」


「いただきまーす! もぐもぐ……ゴローじい、コレうまいです!」


「もぐもぐ……おいしい。それに、どこか懐かしい味です」


「はっはっは! お口に合って何よりじゃ。……ところでロキ君、レンちゃんとは何処で?」


「えっと……まだ4、5日前の事です。ここからずっと西に行った所にある町で、怪しい男がレンを売っていました」


「……ほう」


「その時レンは、小さな女の子の姿でした。俺、何も知らなくて、女の子が売られていると思って、その男から開放するつもりでレンを買いました。そのあと、家に帰るようにってレンに言って、一旦は別れたんですけど、気づいたらレンが付いてきてて。それから一緒に旅をしています」


「ヒューマライズについてはあまり詳しくないと?」


「はい、ヒューマライズの事は旅の中でレンに聞きました。まだ知らない事も多いですけど」


「……ロキ君、失礼だったら申し訳ないが、君は……別の星から来たのかね?」


「え? それは考えもしなかったですが、記憶が無いんです。覚えているのは自分の名前と年齢くらいで……。この世界では別の星の人間がいることは有り得る事なんですか?」


「いや、この星に異星人がいた事例は聞いたことは無いが、この星以外で知的生命体の存在は確認されておる」


「じゃあ、もしかしたら俺が異星人の可能性もあるって事ですか!?」


「や、すまん。変な質問をしてしまったようじゃ。その可能性は低いと思う。キミの驚異的な回復力と、この世界の常識を知らないという二つからワシが勝手に連想したに過ぎんよ。それに回復力ならワシにも似たような事が言えるしの。きっと、ただ記憶が無いだけじゃ。それもいつか必ず思い出せるじゃろう」


「はは……。だといいんですが。」


「そうじゃ、ワシがこの世界の事を少しお話致そう。少しは思い出せる事があるかもしれん」


「はい、是非!」


「ではまず、今ワシらが住んでおるこの惑星の名は、“サテラビュア”という。そして今日は旧西暦で2511年7月14日、新暦では210年7月14日じゃ。つまり人類がサテラビュアに住むようになって210年が経つ」


 吾郎の話を頷きながら興味津々に聞くロキ。


「かつて、地球という太陽系の惑星に、先祖たちは住んでおった。しかし、人口増加が進み、いずれは地球から溢れる。そんな事態に陥った。そこで当時の政府は、一部の人口を外宇宙に移住させる事を計画し、長い年月を掛けてこの星への移住を成功させた。じゃが、移住に成功したのは第一陣として旅立った極々僅か。その数年後、巨大隕石の衝突によって地球は滅んだ。幸か不幸か地球の人類は僅かになりながらも生き長らえた……。つまり、ロキ君も地球人の末裔という事になる」


 サテラビュア、地球、更にはその歴史、ロキにとって初めて聞く事ばかりであったが、それ故に興味深いことの連続でもあった。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


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