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第二十八話  キャンプでごはん

 内心驚きを隠し切れないまま、吾郎は打ち上げられた魚を取りに行った。

 その後、ご飯のないカレーを作り、レミーの獲ってくれた魚は焼き魚にした。


「はい、お手柄のレミーには一番大きい魚だぞ~!」


「ふにゃぁぁ!」


「さて、では私達も頂こうか! いただきます!」


「いただきまーす!」


「でもさ、レミーお手柄だったね~!」


「ホントだね! はむっ……、この魚おいひ~!!」


「いや~、ホントにうまいな~!」


 外で食べる食事は開放感も相まってか、何とも言い表し難い特別な美味しさがある。


 しかし、


「あ~、ビール持ってこれば良かったぁ……」


「もー、お父さん、お酒飲みたいなんて言って! お米忘れた事反省しなさーい!!」


 あまり開放的になり過ぎて、つい口が滑るとこうなる。


「うっ……、厳しいなぁ、ノアさんは……。(さすがソラの子だな……トホホ)」


「ふふっ! お父さん、ノアに一本取られちゃったね!」


「いや~……すまん。でも二人が作ったこのカレーうまいぞ!」


「でしょ? でもまあ作ったのはほとんどお姉ちゃんだけど」


「流石だな~、ソアラ! こんなに美味しいなら、これからはたまにご飯の支度お願いしちゃおうかな~! 」


「うん! 任せてよ!」


「あー、そしたらノアもお姉ちゃんの手伝いする~!! そうだお姉ちゃん、ノアに料理教えてよ!」


「うん! じゃあ、今度一緒に作ろっか!

 」

「わーい、やったー!」


「お、ソアラ、なんか仕事がいっぱいになってきたなー!」


「へへっ! それでも、ヒューマライズとしては少ないくらいだよ。いつもお父さんに任せっ切りで……」


「なーに言ってんだ! お前もノアと同じでお父さんの子なんだからそんな事後ろめたくなんか思わなくていいさ! 寧ろお前が家に来てからノアも毎日楽しそうで、感謝したいくらいだ。なあ、ノア」


「うん、お姉ちゃん優しすぎるって。でもそーゆーとこが好きなんだけど」


「私……」


「ん?」


「ううん!……お父さんもノアもありがとう!」


「ふふっ。よし、食べて片付けたら川原で遊ぼうか! レミーはもう食べ終わって虫追いかけて遊んでるみたいだぞ!」


「あ、ホントだ! ノアも食べたらレミーと虫取りしよーっと!」


 そんなこんなで三人は、川原で遊んで過ごした。そして、あっという間に日は落ち夜になった。

 晩御飯は、吾郎の予定では、昼はカレーで夜は川魚と考えていたので、予定の狂った昼と同じメニューを食べる事になった。


 そして一日が終わり、三人は寝る事にした。


「さて、お腹も満たされた事だし、寝ようか」


「ふー、満腹満腹~!……って魚ばっかだったね~、お父さん」


「あははははー……はぁ……」


「で、でも魚美味しかったよ!」


「そう言ってもらえると助かります」


「あははっ! ノアももう怒ってないって! お父さんからかってみただけ~……ふぁぁぁ。なんかもう眠くなってきた……」


「お! じゃあ、お父さんが子守唄歌おうか? ねーんねーんころーりーよー……」


「お父さん! ノアもう赤ちゃんじゃないんだからね!」


「ふふん!! ノアからかってみただけ~!」


「むぅ~!! もう!眠いのに~!」


「ふふっ! お父さん負けず嫌いなんだから」


「ははっ、すまんすまん。よし、ノアも眠そうだし、今度こそ寝よう」


「うん、そうだね。おやすみなさい、お父さん」


「おやすみ、ソアラ」


 こうして三人は床に就いた。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


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