第百六十五話 その先で待つ者
「まずは、ここをどう出るか。……通気口は人が通れる程の幅は無いし。扉は強力な防御フィールドで守られてる……。けど、外に出るにはこの二択しか無い。……通気口の幅を広げながら進むのはかなり時間が掛かる。……なら必然的にこの一択しか残ってない」
ロキは、ネクロネシアで牢から脱走したように、真空の刃を掌に成形し、それを扉にぶつけた。
しかし、扉には傷を付ける事もできない。
「くっ! ビクともしない……。なら、本気でやるしかない。どの道脱出ルートは分からない。進んだ先で看守と戦う事になろうが、ここで戦う事になろうが、勝たなきゃ脱出できない事に変わりない。……よし」
そしてロキは、打点を一点に集中し、目を閉じた。
「……八十一式……砕破・鑼心撃!!!」
ドぉぉぉぉぉっっゴっ!!!
凄まじい破壊力の一撃で、扉が吹き飛んだ。
「よし!! 出来る限り遠くに!」
ロキは流燕のスピードを利用して体力の限り駆け抜けた。
そして……
「よし! 通路の先に光が。何とか外に出られそうだ!」
しかし、その喜びも束の間だった。駆け抜けた先には看守の姿が……。何度も折り返しがあったものの、迷う事の無い一本道。それこそが罠だった。仮に脱走をする者が居た場合でも脱走者は、体力を大きく消耗したのち、自ら看守の居る間に辿り着く。そう仕掛けられていた。完全に罠に嵌ってしまったロキ。
……だが、それ以上に驚くべき事が起きていた。
「……お、お前……レン!!」
「え?」
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