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第百五十三話  友達になろう

 ――ソートリオール


「グラン・パオン!!」


 ズドっ!!

 ソフィアの放った大技がレンを踏みつぶす。


「え? う、うそでしょ1?」


 しかしその瞬間ソフィアの背後から攻撃が……。それを、瞬時に見切って受け止めるソフィア。


「……驚いたわ。あそこまで実体に近い気配を元の位置に残して一瞬でこの距離を移動した上、私の背後まで盗るなんて。あんた、いつの間にそんな技術を?」


「だって、毎日ショコラさんやオランジュさんと組み手してたら嫌でも強くなるよ」


「そうでもないわ。あの子達のような強者と真面にやれるヒューマライズなんてジュヴェルビークの戦闘部隊のエースクラスくらいよ。やっぱあんたセンスあるわ」


「ふふっ! ソフィアちゃんに褒められるとなんだか嬉しいな」


 レンがソフィアに訓練を受けるようになって三ヶ月が経過していた。レンは訓練レベル10も難なくこなせるようになり、今は日々、ソフィア、ショコラ、オランジュを相手に組み手に明け暮れている。

 その成長は目まぐるしく、今やショコラ、オランジュと肩を並べる程だ。そして時が経つにつれ、喋りや仕草も以前のレンのように変化していった……。


 ――組み手は続く。激しい攻防の嵐の中会話をする二人。


「それにしてもあんた、また前みたいな雰囲気に戻ったね」


「そっか。ソフィアちゃんは前の私とも面識あったんだっけ」


「あんたが友達になろうって言ったんでしょ!」


「そうなんだ? ごめん、覚えてくて。……あ、じゃあ、またお友達になろうよ!」


「あんた今戦闘中よ。随分と余裕ね?」


「だってソフィアちゃんが手加減してくれてるからね」


「だったら……、“レオパルド”!!」


 豹の魂を体に憑依させるソフィア。スピード、力、圧、そのすべてが膨れ上がる。その力にレンは一気に押され数秒で決着はついた。……ダウンしたレンにソフィアが手を伸ばす。


「……改めて言われなくても、あんたは友達よ。前からね」


「いたたたた……。へへっ、うん!」


「さて、じゃあ休憩にしよう」


「うん」


「ショコラ、オランジュ、あなた達も」


「はい、ソフィア様」


 冷蔵庫を開けるソフィア。


「あ……、しまった。飲み物切らしてる……」


「だったら私、調達してくるよ!」


「ごめん。お願い」


 そしてレンは自販機までソフィアの大好きなアイスティーを買いに行った。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


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