半年前にできた彼女
「よっこらせ!」
「はい、よっこらせ頂きましたー」
半年前にできた彼女は、どうもババくさいというかなんというか。
「・・・もう!」
「ごめんごめん」
まあ欠点はそこぐらいで、ずいぶん気が合うので仲良くしている。
「ほんとに君は優しいよね」
「そう?」
「うん、半年前だって、横断歩道のおばあさんを助けてたでしょ?」
確かにそんな事があった!あのせいで会社に遅刻したんだよね。
「よく知ってるね!みてたの?」
「あの時助けていただいたババァです」
ちょおま
「ええ・・・!?」
「うそうそ!」
そういえば色々思い当たる節があるなあ。
やけに俺の名前間違えるし、弁当作ってくれるとほぼ茶色だし(うまいけど)
リモコンにラップかけてたしなーーー
「まあ、私がババァでも、ババァが私でも、同じことじゃない?」