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Crazy vampire  作者: 紳爾零士
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page 2『魔法』

さて、レベルを上げるにも先ずは自分のできることを確認しておかないとね。


『転生者様。転生者様は現在、攻撃魔法の類を一切覚えておりません。しかし、スモールバット種のユニークスキルとして、スキルツリー関係無しに『血の魔法』を使うことができます。』


あ?待て待て。ユニークスキル?スキルツリー?血の魔法?一体、なんの話だ?


『それでは、ご説明致します。転生者様の元の世界における、ゲームなる電子媒体のようにこの世界ではそれぞれの種に特別なスキルが付与されるケースが存在します。スモールバット種はそれが吸血。相手の血を飲み、体内で自らの血に変え、それを攻撃に使うことができるのです。スモールバット種の血液は多種族において言わば毒です。それを血の魔法と名付け、定義しておきます。』


…ほお。

つまり、自分の血液を攻撃に攻撃に使えるってか。攻撃魔法がないわけじゃないんだね。


『はい。』


それで、スキルツリーってのは?


『スキルツリーとは得られるスキルが樹形図状に並べられたもので、特定の条件下においてスキルを獲得することができます。魔物であれば魔物の…人間であれば人間のスキルが獲得できます。しかし、貴方様は転生者特権で人のスキルも、魔物のスキルも手に入るようになってます。』


…なにそれ、チートじゃん。

つまり、レベル上げてスキルツリーを開拓してけば、チート生物になるってこと?


『はい。』


…そうか。

しかし、敵が見えなければ倒せないし、レベル上げもできやしない。この目だけなんとかなれば…。


『では、スキルツリーに戻りましょう。』


へ?はい。


なんだこれ。緑でぼやけた視界にしっかりとまるで神経やら血管やらみたいな細い糸が無数にも張り巡らされた…その先には四角く象られ、なんか抽象画みたいなのが真ん中に書かれている。


『コウモリは超音波で周りを認知する生き物です。コウモリの絵の中から『音』のスキルを取りましょう。それで超音波が使えるはずです。』


へぇ〜。

ならやってみましょうか。


口から超高音を出すイメージで…。おお、音の反響とか、そんなんで形がわかる。サーモみたいに見えると思ったが、不思議な感覚だな。まるで見えてるみたいに周りが把握できる…が、形や距離大きさは分かれどそれがなんの物体かはわかるまで時間がかかるな。


『転生者様。転生者様の隣に巨大なトカゲ、ノートリザードが居ます。攻撃、撃退し次第、捕食し、経験値を獲得しましょう。上限値まで達するとレベルが上がり、10レベほどでスモールバットから人化を得たノートバット(ヴァンピール種)になれるはずです。』


OK!!

とはいえ、反響する大きさ的には大体ノーパソくらいのサイズか…。めちゃめちゃでかい。昔の僕だったら殺到してたなぁ…。


うっし!!先ずは噛み付いてみる。


硬ぇぇ…。あ◯きバーより硬い。なにこれ…。


しかし、鈍感すぎて敵対してないみたいだ。


ならば、次は血の魔法だな。魔法陣とかいるのかな?


『魔法陣ですか?魔法陣は、イメージ的にパンをこねるみたいな感じでいいです。しかし、転生者様ほどであれば、低級の今使える魔法ならいりません。』


りょーかい。じゃあ、適当に…。


歯に血を滲ませ、噛み付いてみる。すると、先ほどまで硬かった皮膚は豆腐のように簡単に噛み切れた。


なるほどね。しかも、毒だから相手の動きも抑制できるし!!これ最高。味は…まぁ、トカゲだしね。良薬口に苦し。さて、頂きますか。


『転生者様。レベル1からレベル2へと上昇いたしました。スキル『吸血』がレベル2になりました。派生スキル『血魔法』、『毒魔法』が使えるようになりました。』


ほぉー。なるほどね。使っていけば使っていくほど新しいスキルが獲得できるってわけか。


『はい。』


わかった。じゃあ、当分の目標は、人の視界を手に入れるだな。頑張ってこー!!おー!!


『おー。』


…なんか虚しくなってきた。



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