試験結果
翌日僕はダイニングに入るとすでに全員集まっていたがその中で何人かゾンビみたいなのは顔になっていることに気づいた。
「おはよう!龍清元気ないね!」
「うるせぇよ晴翔」
「もしかして、昨日夜更かししすぎたのかなぁ?いけないねぇ。10歳児の前でそんなことをするなんて~」
「お前急に煽りカスになってんじゃねえよ!しかもお前10歳じゃないだろ!」
「ごめんごめん(笑)」
「しばきたいその笑顔」
「おい待て!魔法を放とうとするな」
僕は焦って龍清を止めた。
「はいはい、バカしてないで料理できたよ。さっさと食べて。結果見に行くんだから」
「分かったよ松本さん」
「料理長って呼んで」
「…分かったよ料理長」
気に入ったのかそれ…
「じゃあ気を取り直して食べて」
「はいはい、いただきます」
「「「いただきます!」」」
今日の朝食はパンと牛乳、目玉焼き、ウィンナーだった。コーンフレークはセルフだった。
「食べ終わったら皿キッチンに置いといて」
「分かった」
食べ終わった人から皿を持っていきその場で待機した。
「よし、皆食べ終わったね」
「皿も洗い終わったから私達もいけるよ」
「了解。じゃあ行こうか『転移』」
学園 正門
僕らが正門に着くとすでに結果が張り出されていてそこにたくさんの受験生がいた。
「皆早いね~」
「俺らが遅いだけだろ。高校受験は結構早起きして来てたからな」
「そうだったね。懐かしいな~」
「だな。受かるのはわかってるから緊張感すらない」
「首席ば誰だろう?」
「私です」
「あ、瞬なの?」
嘘だろ。僕主人公だよ?
「まあ、瞬なら当たり前か」
「私の姉としての威厳が…」
「元から崩れてたろ紅刃」
「そんなに言うならあんたはどうなのよ。私は4位よ」
「俺か?俺は3位だ」
「僕2位みたいだね」
「…『紅刃…」
「ストープ!斬ろうとするな!」
龍清が剣に手をかけた紅刃さんを慌てて止めた。
「…ぐすっ…だってー」
「駄々っ子にならないでくれよ…」
「そう言えば2人は幼馴染だったね」
「そうです。姉さんが泣いた時は昔からあんな感じに泣きやましていました。私相手だとどうにも出来ないので助かってます」
「確かに瞬だと悪化しそうだね。それと口調にまだ違和感あるから戻してくれない?」
「む、そうか…なら戻す」
「そっちの方がいいや」
「それでこれからよ予定はどうする?」
「俺は…学園長に呼ばれた…だからとりあえず寄ってから帰る。真月、頼んだ 」
「分かりました」
「それで皆は?」
「私らは食材を買ってから帰るわ」
「あ、じゃあ僕もついて行くよ燈花」
「俺と紅刃は王都を散策して来るぜ」
「じゃあ他の人達は予定ないんだね?」
僕の質問に全員が頷いた。
「じゃあ他の人達は帰ろうか。これから学園と仕事で忙しくなるからね『転移』」
僕達は屋敷に戻った。
「ふう、さて何をしようか」
「決めてなかったの?」
「領民を増やしたいんだけどどうしようかなって。なにかしようとしてもそもそも人手不足だからどうにかならないかなって思ってさ」
「それなら召喚すればいいんじゃない?」
「あ、そういえばそうだね」
「でも瞬達が帰ってきてからにした方がいいわよ」
「分かった。じゃあ帰ってくるまでゆっくりしてようか」
「そうね」
「ところでここにオセロがあるんだけど…」
「今創り出したでしょ?やりたいの?」
「だって暇だもん」
「あまり喋ったことない同級生が子供になってるって変な感覚がするわ…」
「それでするの?」
「いいわよ」
「よし!やるぞ!」
「俺達も入れてくれよ!」
やろうとした矢先に豪達が参加したいと言ってきた。
「分かった『創造』」
僕はオセロを複数作りだした。
「よし、皆やるぞ!」
「「「「おーー!!」」」
それから龍清達が帰ってくるまでの間ミニオセロ大会が行われた。優勝したのは燈花椿さんだった。その相手はなんと豪だった。あいつ脳筋キャラじゃなかったのかと思ったが気にしないでおくことにした。
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