小指
最終話です。
雰囲気でてるといいですが…
(私のいていい世界なんてモウどこにもなかった。
進路を失えば、沈んでいく。
進むべき道もない
モウ、アエナイシ。)
…あなたは…?
クラスの皆も一人残らずシんじゃった。
私がオテツダイした。
当然ダヨネ。
イマは皆ナカヨシなの。
ワタシタチの教室に
”アノトキ”みたいに座ってるの。
でも、ここに彼だけいない。
私、いっぱいサガシタ。
ミンナニモ、いっぱい聞いたのに。
皆シラナイッて、ヒドイよね?
キット、隠してるんだ。
皆シロイ顔して私をミテル
どうしテ?!??
ネェ、教えて。
…ナンデ、教えないノ!??!?!!?
…ミテ…私、小指がナイの
カワイソウだよね???
ね?????????
…私、アイザワクンと赤い糸で結ばれてたの
なのに。
小指、コイツラに切られチャッタ!!!
コイツラに!!!
コイツラに!!!!
…同情スルの?
コンナ私ニ?
…だったら、あノ、空いタ席に座っテよ。
私にドウジョウするなら…
…ソウ……
ソコ…私ノ席ダッタノ…
もうダメ…、
そこからは動けない。
…アナタノ小指カエシテ?
ダイジョウブ、アナタも仲間にしてあゲる
アイザワクンも紹介してアゲル
彼はとってもいい人ダカラ
きっと、迎え入れてくレる
…ワタシモ
もう、イイヨネ
カエシテ…?
私ノ…
小指
(アナタの指は
…私ノコユビ?)
…チガウ!?!??!?!?!?!??!!!
アカイイトがナイ!?!??!?!?!?!??!!!
私ノコユビは、どこ?
ハヤクキテ
赤い糸を絡ませて
ハヤクキテ
―アイザワクン
M.O.I.F.の四槻想介です。
一応最終話まで書ききることができたことをうれしく思います。
今回が私にとっては初の連載小説投稿だったのですがいかがでしたか?
書いていくうちに色々と書きたいことが変わっていったり
思い浮かんだ場面と同じように表現しようとしたりしてうまくいかなかったりと
時間が取れなかったりと色々あって大変でした。
でも、空いた時間をどんな表現にしようかと考えて、時間を使ったり
見直したりして、もうちょっとこう書けばよかったな
なんておもったり、結構積極的には取り組めたかと思います。
”小指”は、ホラーとしてかいていますが、
ほとんど驚かすような場面はないかと思います。
それは、この話自体が主人公の”彼女”が
呪いの存在になるまでのプロセスを書いたお話だからです。
なので、彼女がどんな思いを抱いていたのか?
呪いを産む想いとはいかなるものなのか?
私のできる範囲でそういったものを表現したつもりです。
なので、要所要所の彼女の考えを、自分で体験するような
そんな思いで読んでいただけたらと思います。
最後になりますが、こんな拙い作品にお付き合いくださり、ありがとうございました。
これから文章力と表現力のレベルアップを目指し、励みます!