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7.桂まゆさんの反応

7.桂まゆさんの反応


 桂まゆさんから話があったのはそれから間もなくのことだった。

「ねえ、バレンタインデーのチョコ勝負って、あげるのは誰か一人にしなきゃダメなんですか?一応、皆さんにあげるつもりでいたんですけど」

「それって、誰から聞いたんですか?」

「私はりったんからだけど、りったんは河さんから聞いたって」

 やっぱり…。

「そうですか。あまり気にしないでください」

「そうなの?でも、りっきさんも無謀ですよね。こんな勝負、日下部さんに敵うはずないのに」

「そんなことはないでしょう。りっきさんも女性には人気がありますから」

「それ、人気と言うか…。ちょっと違う意味じゃないかしら」

 まゆさんはそう言って笑いを堪えているようだった。




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