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6.りっきさんの誤算

6.りっきさんの誤算


 バレンタインデーにはまだ時間があるけれど、りっきさんは余裕綽々といった感じで会うたびにニタニタしながらボクに冗談を言ってくる。

「日下部ちゃん、みんなには告知したかな?」

「ええ、まあ、一応…」

「皆、張り切っていたかな?」

「勝負ですからね。取り敢えずは…」

「うん!よしよし。ところで日下部ちゃんは誰が勝つと思うかね?」

「そりゃあ、やっぱりりっきさんでしょう。なんだかんだ言っても女性には人気がありますから」

「まあ、そうだろうな。ところで斉藤のジジイはどんな感じかね?」

「返り討ちにしてやると言ってましたけど」

「宜しい!そうでなくちゃボクのライバルは務まらないからね」

「ところで、ひとつ聞きたいんですけど、このことは女性陣には内緒だと言っていましたよね…」

「あー、もしかして、斉藤から聞いたの?」

「ええ、りっきさん、抜け駆けとかしてませんよね」

「あれは作戦だよ。齋藤をその気にさせるために、わざと河さんにだけに話をしたのさ」

「そうなんですか?でも、河さんに話したのなら、他の女性陣達はみんな知っているんじゃないですか?」

「大丈夫だよん。他の人には言わないように釘を刺しておいたから」

「りっきさん、甘いですよ」

 まあ、齋藤さんを挑発するのなら、確かに美子さんから話を振るのは効果的だけれど、美子さんは歩く放送局だからなあ…。




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