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  作者: ruyahosi
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 数日後、佐藤君から誘ってくれた初デート。失敗はしたくは無い、張り詰めていたためか千里に怒られてしまった。

「もう、そんなんじゃ、失敗しないところで失敗するよ」

「うう」

「リラックス、リラックス。告白もできたんだから明日も大丈夫」

「うん」

ありがとう千里。いける。そう思えば大丈夫。

当日駅前での待ち合わせ。大丈夫と思ってもやっぱり緊張する。歩いている間に待ち合わせ場所で待っている彼を見つける。

「ま、まった?」

早く来るつもりだったが考える事は一緒だったみたいで結局待たせてしまった。

「いやさっき来た所」

「そ、そう」

今度は待たせたくないな、なんて思っていると

「ほら」

佐藤君が手を握ってくる。

「さ、佐藤君!?」

「行こうぜ」

いきなりで佐藤君の顔が見れていなかったが佐藤君も

顔が真っ赤だったらしい。しばらく周ったあと、

「かすみ」

「何?佐藤君」

ふと、名前を呼ばれた。

「そろそろ君は無しにして欲しいかな」

「えっ」

「俺だけ下の名前だし、なっ」

「うん。努力する」

そういえばそうだ。告白して次の日から佐藤君は下の名前で呼んでくれてたのに、私は呼んでなかった。いきなり下の名前は呼びづらいと思ってくれたのかまずは君無しで呼んでくれなんて佐藤君、じゃなくて佐藤。ありがとう。

十回目のデート、流星群が近づいていると聞き見に行かないと言えた。今度の日曜日が見所らしい。

「いいよ。かすみ、星好きだったんだ」

良かった。断られるかと思った。

「うん。特に私は夏の星座が好き」

織姫と彦星この話は悲しいけど気に入っている話だ。

「そっか。流れ星か~。何年見てないだろ」

「佐藤も好きなの?」

「親父が好きでさ~。小さいころはよく見に行ってたよ」

「へ~」

それから私たちは小さいころの話に花を咲かせた。こんな話が出来るなんて・・・

当日昨日まできれいに晴れていたのに今日はあいにくの雨だった。私たちは暗くなる少し前に集まり。私のショッピングに付き合ってもらうつもりだった。

「やっぱ今日は無理かな?」

「だろうな~。まったく雨なんてついてないぜ」

「今日どうする?」

このままショッピングだけになってしまう

「かすみ、星が好きだって言ってたじゃん」

突然佐藤が確認してくる。

「うん」

「だったらこれからプラネタリウムに行かないか」

それは思いもしなかった。提案。そういえばプラネタリウムはこの近くにある。

「本当はそこの展望台で見ようと思ってたんだけど雨だし、偽物でも星を見に行かないか」

「うん。行こう!」

プラネタリウムの上映中の暗がりの中ちょうど夏の星座の代表格が映し出されたとき私の視界をさえぎられた。好きだった星座が忘れられない。もっと好きな星座になった。

卒業式。私は幸せのまま迎えることができた。泣いていた自分はもういない。

「かすみ~。おめでとう」

「千里もおめでとう」

「でも良かったね。学校が違っても近くで」

「うん。また一緒に遊ぼう」

「ふふ、違う違う。彼とよ」

「えっ?」

「進路が違うから同じ大学は無理だよ~って言ってたのはどこの誰でしたっけ?」

「もう千里~」

大学が決まるまで遠距離になるかと思っていたけど決まったら佐藤の大学は彼の家より私の家から行った方が近いことがわかってつい佐藤に抱きついてしまった。

「ほんと。私がいる目の前で抱きつくんだから」

「もうやめて~」

千里は笑いながら次の話題を言ってきた。

「そうそう。前に話した梅の木見に行く?」

「えっ?」

「だって今日が高校最後だよ。梅、見に行っておかないとつまんないよ」

どうしよう、私のために千里がもう使うことは無いだろうけどもう叶えられないとか言われたら悲しむんじゃないだろうか

「やめとこ」

「え~。・・・まぁかすみが行かないなら行ってもつまんないかな」

あれ?いつもならもうちょっと行こうって強く言うのに、どうしたんだろう?だけど千里に聞く前に担任が入ってきてしまった。また後で聞くしかないかな。

最後のホームルームの後私は校門に行ったはずだった。だけど目の前には梅の木があった。

「えっ?なんで」

「ようこそ~。いきなりだけどね~」

飛梅が出てくる。なぜ?お願いしたわけでもないのに

「ごめんね~。君を過去に戻さなきゃいけないんだ~」

「え、何で」

「じゃあいくよ~」

なんで?待って!どうして?

「いや、戻さないで!」

「わたしが、かなえた訳ではないから無理なんだ~」

「そんな」

叶えたのはこの梅だったはずだ。

「あと今満開じゃないから力が出せないんだ~」

そういえばまだ本開きじゃないような。私が違う行動しただけで梅の開花が遅れるなんて・・・

「でも戻さないとおかしくなっちゃうし~、ごめんね~」

あの時の様に周りが暗くなる。一生いや永遠に私は三年間を繰り返さなければいけないのだろうか…




ふと辺りが明るくなる。

目を開けると目の前は青空…ここは梅の前だった。

「あれ?」

戻されたのは入学式の校門前ではなく梅の前だった。

「おかえり~。どうだった?過去は~」

飛梅が足元で立っていた。

「夢?」

私の言葉が聞こえなかったのか

「あなたの願いまだ出来るけどどうする~」

お決まりの言葉を言った。そうだどうしよう?今回の願いは千里のプレゼ・・・

「千里は?」

千里が辺りにいない

「千里はね~。あなたのために・・・何だっけ、えっとは、ハンカチ!ハンカチをぬらしに行ったよ~」

ハンカチを知らなかったのだろうか。あまり物を知る機会が無いのかな。

「そ、そう」

かすみに迷惑をかけてしまった。謝らないと。

「あと、さとう君は・・・」

「えっ!?」

なんで佐藤君の名前が・・・来ていたの?

「あれ?」

飛梅は私が驚いたことに対して驚いたようだ。

「どうして佐藤・・・君が」

「さとう君はね~」

次で終わりです。

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