オムライスがないだと!?~いや、合体すればなんとか~
頑張りました・・・。
や、駄文ですがね(笑)
ではどうぞ!
『ふぁ・・・・・・。』
昨日は寝ようとしたら足と腕の筋肉が悲鳴を上げ始め、なかなか眠れなかった。
そう、今も重りを着けている。筋肉痛と重みでダブルの痛み。
「あ、陸。おはよう。」
『おう、水希か。おはよ!』
「なんか、動きがぎこちないけど大丈夫?」
『ああ、気にするな。』
コイツなんでそんな観察眼もってんだよ。
~教室内~
『席はてきとーで良いみたいだな。』
「じゃあアタシは陸の隣でいいわ。」
『そうか、んじゃあここで。』
窓際の席を選ぶ。
「あっ、月御門さん!」
『ん?』
昨日の緑髪の女の子が話しかけてきた。てか、さんはいらないんだけどな。
「おはようございます!月御門さん!」
『おはよう、早矢咲・・・だったか。』
「名前を覚えてくれてるなんて嬉しいです!」
『いや、それほど喜ぶ事でもないと思うけど・・・・・。それと「さん」はいらないからな。』
俺は別にそんな偉いわけじゃないし。
「私にとっては尊敬すべき人なので、つけさせてください!」
『ど、どの辺に尊敬する部分が・・・・?』
「あの、戦闘中にも私達待機席に居た生徒達の安全を考える優しさと強さにです!」
めちゃくちゃ照れるんだけど。
『えー、あー、ありがと。』
「あっ、後、勝負っていつ大丈夫ですか!?」
『あー、今度の土曜日でどうだ?』
「モチロンです!!」
キーンコーンカーンコーン・・・・・
『んじゃ、またな。早矢咲。』
「はい!」
「はーい、席に着いてー!」
女の先生か。
「まず、皆さんには自己紹介をしてもらいまーす!」
自己紹介ねえ・・・・・・。なんて言えばいいんだ?
「あっ、そうだ。月御門君、ちょっと来てください。」
『はい。』
「ハイ、これ。最低成績者バッジ。」
「えっ!?陸、アンタ最低成績者なの!?アレ?でも魔術科生徒特別育成対象者だし・・・・。どういう事!?」
『あー、いや、なんつーか・・・。めんどくさっ。先生、説明どうぞ!』
先生に丸投げしてみる。
「えっ!?私ですか!?」
『ハイ。よろしくお願いしゃーす!』
「え、えーと、月御門君は魔力の測定が不能だった為、最低成績者と言う事になってるんです。」
「魔力測定不能って・・・・、どんだけ魔力あんのよ、アンタ・・・・・。」
んな事言われても困る・・・。
『バッジってどこに着ければいいんですか?』
「あ、胸の辺りに・・・・・。」
『了解でーす。』
「で、では、ドア側の人から自己紹介お願いしますー。」
で、俺は自分の番まで聞き流す、と。
「次、月御門君お願いしますー!」
『はい。あー、月御門陸です。なんかまあ色々あって魔術科生徒特別育成対象者のうえ最低成績者になっちゃいましたが、よろしくお願いします。』
この自己紹介だけなのに異常に緊張する時ってたまにあるよな。
「で、では次は委員長と副委員長を決めてもらいます!」
「だ、誰か立候補する人はいませんか?推薦でもいいです!」
「はい。」
お、この誰も手を挙げない中挙げるのって勇気いるよな。
「えと、霧葉さん。お願いしても、いいですか?」
「はい・・・、大丈夫です。」
「ふ、副委員長は立候補、推薦いますか?」
「先生。アタシは月御門陸君を推薦します!」
ちょッ!?何勝手に推薦してんの!?
『ええ!?』
「じゃあ、副委員長は月御門君でいいですかー?」
『はぁ・・・・・。分かりました、やりますよ。』
「副委員長は月御門君に決定ですー。」
どうしてこうなった・・・・・・・・・・。
~昼休み~
「あの、月御門君。」
委員長の霧葉・・・・・だったか。
『なんだ?霧葉。』
「えと、委員長、副委員長、としてこれからよろしくね。」
『おう、よろしく。・・・・そういや、フルネームだとなんて言うんだ?』
「えっと、自己紹介で・・・・・。」
あー、聞いてなかった自己紹介ね。
『悪い、聞いてなかった。』
「じゃ、じゃあ、教えるね?私は霧葉夕陽です。よろしくお願いします。」
『んじゃあ、俺の事、陸でいいよ。俺も夕陽って呼ばせてもらうから。』
やっぱ委員長、副委員長同士仲良く連携できるようにしたいからな。
「陸君、ですね!」
『おう。んじゃあな、夕陽。』
俺が話し終わって別れると、
「陸!一緒にご飯食べない?」
「一緒に食べられたら、嬉しいですー!」
早矢咲と水希に飯に誘われた。ようやく夢のオムライスが!!
『おう!早く食べに行こうぜー!』
~食堂券売機前~
「アタシは天ぷらそばっと。」
「私はカツカレーです!」
『俺はオムライ―・・・・・う、嘘だろ・・・・・・!?』
お、オムライスが・・・・・ない、だと!?
「どうしたのよ、陸。」
『お、お、オムライスがないいいいいいいいいいいいッ!?』
「何よ、オムライスぐらいで。」
『お、俺はオムライスと学費、寮の光熱費タダの為に入学したようなモンなんだぞ!?それが、それがあああああああ!!』
「そ、そんなにオムライス好きだったんですー?」
オムライスぐらいじゃない!オムライス「様」だっ!!
『く、クソ・・・・!なぜ、なぜだ・・・・・!!』
「ホラ、落ち着きなさいよ。オムレツならあるわよ。」
『オムレツじゃオムライスの代わりになんか―・・・水希ッ!チキンライスはあるかッ!?』
「あ、あるけど・・・・・。」
『いよっしゃあッ!!これでオムライスが食えるぜッ!!』
オムレツを解体し、チキンライスに乗せれば・・・・おお、俺は天才かもしれん。
「好きなんですね!オムライス!!」
『ああ、大好きだ!!この為に入学したと言っても過言ではないからなッ!!』
「そ、そんなに・・・・?」
『イヤッホーッ!おばちゃん、チキンライスとオムレツくださーいッ!』
「テンション高っ。」
「そこまで好きになれるモノがあるのは良い事ですー!」
おお、ようやくだ。ようやくオムライスが食える!!
「はい、どうぞ。」
『うおおおおお!キタァァァッ!!!』
「うるさいわよ!」
バシッ!
『痛ッ!イエエエエエエエ!!!』
そんなモノ、今の俺には通用しねえ!!
『ふ、ふふふふふふっふふふふふふ!』
「怖いですー・・・・・・。」
「気味悪いわね・・・・・・・。」
解体は済んだ、後はチキンライスに乗せてケチャップをかけるだけだ・・・・。マズイ、自然に笑みが・・・・。
『うへへへへへへへへへへへへへ!』
「もう!気持ち悪いから早く乗せて食べなさいよ!」
「怖いですよー、月御門さん。」
できた!ついにできたぞ!!オムライスができたぞ!!
『パクッ。・・・・・・・・・・・・・うんめぇえええええええええええええええええええ!!!』
「うるっさい!」
「さっきから叫びまくりですね・・・・・。」
『これだ!これの為に俺は・・・・・!!うまい、うまいぞ!!』
これを毎日食えると思うと・・・・・・
『くくくくくくくくくくくくくくくくくッ!』
「救急車、呼んだ方がいいかしら・・・・。」
「それだけ好きなんですねー、オムライス。」
『うははは!!うまいいいいい!!』
笑いが止まらないぜー!!
『重りなんて苦にならないぐらいうまい!!』
うまくやって行ける気がしてきたぜええええええええ!!
ああ、今日のうちにもう一話ぐらい更新できたらいいな・・・・・。
あ、感想等お待ちしてまーす!