第四話 尋問
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「それで?言い訳は?」
姉貴の高圧的な態度にさらに磨きがかかっている。
「あのね?おばさんが作ってくれたおいしいご飯をさ?遅れて来るってどういうこと?しかも、女とお茶してた?ふざけるのもたいがいに……」
「愛奈ちゃん、もういいから。事情は承知してるし」
俺の母が静止してくれたことによってようやく姉貴の攻撃は止まった。
「でも……」と口ごもっているが……。さっきから言いたいんだが、とりあえず口に含んでいるものを飲み込んでから喋った方がいいのではないだろうか?
俺は帰宅後、速やかに事情を説明……しなくてもよかった。俺の連絡を受けた母が、姉貴と情報を共有していたらしい。なので、帰宅後速やかに俺が求められたものは言い訳と謝罪だった。
「ごめんって……」
俺は、少し呆れたように謝る。
姉貴は義理堅く、生真面目すぎるのだ。
「そんなことより、そこどいてくれ。俺の席だ」
「しーらないっ!」
先ほどの姉貴の特徴に、意地っ張り、を追加しておこう。
「真優はお父さんの席で食べなさい」
母の言うことに従い、いつも父がご飯を食べている席に座る。
その後温かく(?)食卓を囲んだ後、俺は歯を磨いて、自室にて、姉貴に再度追い詰められていた。
「あの?」
「なに?」
今、姉貴はベットで俺の上で四つん這いになっている。まるで‘‘俺を押し倒したように‘‘。
「この体勢は、よくないのでは?」
「なんで?」
「慶人さんが来たら勘違いされるとおもうけど?」
「のり君なら分かってくれる。それに、論点をそらそうとしてるの丸見え」
チッ、バレたか……
「じゃあ、俺は何で詰められてるんだ?」
「え?……そ、それは……なんとなく……女とデート行ってたからでしょ!」
姉貴はやけくそになっている。
「デートじゃない。旧友とちょっと話してただけだ」
「二人きりで?」
「ああ。」
姉貴ははぁぁぁ……と、くそでかため息をついて、ぼそっと、「それをデートって言うのよ……」と、呆れたように言った。
俺にはまったく、理解できなかった。
「もういい……帰る……」
姉貴は不服そうに言った後、そそくさと帰っていった。
・・・
翌日、通学中。駅構内で、
「ん?真優?」
駅でばったり会ったのは、藤村 詩織。小4からの友達だ。
どうしてこうも、毎回同級生に会うのか、俺には皆目見当もつかない。
「藤村?どうしてここに?」
「私も私学」
昔から、口数が少ない人だったが、今でも健在なようだ。
「そうか」
「うん。そっちは学校どこ?」
「ん?府中の男子校だよ」
「あ、あそこか。いつもこの時間?」
なぜだろう? 同級生と会って少し高揚しているのだろうか? やけに口数が多い。
「そうだけど?」
「じゃあ、これから毎日、この時間に来る」
マジでどうしたんだこいつ?
「まぁ、いいんじゃない?」
その時、藤村の頬が少しだけ赤らんだのは、気のせいだろうか?
続く
次回
第五話 通学
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