第三話 再会
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今日は珍しく姉貴が自分の家で過ごす日だ。
週に1,2回かこういう日があるのだ。俺の数少ない安息日である。
が、しかし、今日は違った。部活終わりの夜遅く(午後8時あたり)、俺は家の最寄駅から出て帰路についていた。
「あれ?もしかして斎藤?」
聞き覚えのある声だ。最後に聞いたのは……三年前だろうか……。
「谷……か?」
谷 唯香、俺の小学校六年生時代の同級生だ。クラスで一番背が高かった俺の、次に背が高かった女子である。
「こんな時間にどうしたんだ?」
「そっちは……部活帰り? あたしはね、塾帰りかな」
「そうか」
「え~なんか反応薄くない?それより、また背、伸びたね。あたしと争ってた時が懐かしいなぁ」
「そっちは伸びてないのか?」
「あんたが伸びすぎなだですー」
ふくれっ面だ。懐かしいな……。
昔、谷と俺はよく一緒に遊んでいた。良い女友達だったと思う。まぁ、それだけだが。
「ねぇ、ちょっとお茶しない?奢るよ?」
谷がおかしなことを言っている。昔からこいつはおかしなことを言っていたなぁ。
「悪いが、女子に奢られる趣味はない」
「じゃあ奢ってよ。ジュース一杯でいいからさぁ」
弱った……今日は早く帰って母の晩飯を食べたいのだが……まぁ人付き合いは大事だしな。
「ちょっと待って……」
俺は携帯で母に、友人とお茶する胸を説明し、了承を得たので、駅地下のカフェに来た。
「…………あんた、昔から押しに弱いよね~優しいのか、気弱たのか、分かんなくなるよ」
「悪かったなあいまいで」
俺は皮肉っぽく言うが、その言葉に力はない。俺たちの会話はいつもこんな感じだ。
「ところでさ、あんた、カノジョとかできたの?」
嫌味っぽく聞いてくる。できてないことぐらいわかるだろ……でなけりゃ女子と二人で、こんな時間にお茶しない……。が、腹が立つので、はぐらかすことにした。
「さぁな」
「へ?でき、たの?」
「ノーコメントで」
なぜだろう?谷が心なしか焦っているように見える。
「どうしたそんなに焦って、もしかして、体調でも悪いのか?」
俺は本気で心配した。すると
「だ、大丈夫……で、本当は?出来たの?出来てないの?」
「どうしてそこまでしつこく聞くのかは知らんが、まぁ、一応できていない。まだ、彼女いない歴=年齢だ」
俺が言い終わると、谷は盛大にため息をついた。本当にどうしたんだこいつ?
「よかったぁ……いやぁね?あたしも彼氏できてないから、あんたに先越されてたら嫌だなぁ……なんて思ったりしてさ、あははは……」
「そんなことだろうと思ったよ。ったく、ちょっと心配したぞ……」
「へ、へぇ……心配してくれるんだ……」
谷の顔が少し赤くなっている。やっぱり熱でもあるんじゃないか、こいつ?
「あ、お金、払うよ」
「いい。いらない。大体、お前が言い出したことだろう?」
「あ、そ、そっか……ありがと」
その日はこれで谷とは別れた。
まったく、人騒がせなやつだ。
・・・
家に帰ってきた。連絡したとは言え、やはり夕飯に遅れたことはダメだと思って反省の念をもって、玄関のドアをくぐった。そして、玄関から、リビングダイニングに入った途端、言葉を失った。
「あ、不届き者だ」
何でお前がいるんだよ……姉貴……。
こうして、第二ラウンドが始まるのだった。
いやほんとマジでなんでいるん?
続く
次回
第四話 尋問
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