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第二話 中間試験

いつも読んでいただきありがとうございます!

 中二になってすぐに、俺は中間試験を迎えた。現在試験二週間前である。


「あわわわわわ……」


俺は、あわあわといいながらあわあわしていた。流石は私立……たった二カ月分の範囲なのにこの量、正直投げ出したい。


「どしたん?そんなあわてて?」


「姉貴はいいよな。試験受けなくてもいいんだから」


「え?試験は受けてるよ?」


「へぇ~……え……?」


俺は開いた口がふさがらなかった。きれいすぎる二度見をしてしまった。


「保健室で受けてる。まぁ毎回一位だから気にしたことないけど」


オーマイガー


「勉強教えてくれ」


「いやいや、私立の方が公立の不登校女子に勉強教えてもらおうていうの?」


「イエス」


「本気?」


俺は恥など捨てて、ジャパニーズ土下座☆をお見舞いしてやった。


「頼む」


「ふふふ……分かった。面を上げよ。弟よ」


いたずらっぽく笑ってらっしゃる……。また何か要求されるのか……。

しかし!!背に腹は代えられない!


と、言うことで俺に専属の家庭教師がついた。



・・・



 「うむ。この二週間よくぞここまで仕上げた。では、戦場へ行ってこい!」


朝、俺は姉貴に激励を受け、学校へ向かった。

この二週間ほぼ付きっきりで勉強を見てくれた姉貴には感謝が絶えない。


さぁ、いい点取って、うまい昼でも作ってやるか!



・・・



 チャイムが鳴るまでの静寂。視界に映るのは問題冊子。注意事項をよく読み、徐々に精神を統一させる。自分の中で急速に知識が整理されていくのが分かる……ような気がする。


キーンコーンカーンコーン


決戦のゴングが鋭く、俺の耳を貫いた。


「はい、始め」



・・・



 そうして、試験は一週間続いた。主要五教科がそれぞれ一分野と二分野に分かれているので、あわせて10教科である。


「終わったぁ~……」


俺は、すべてが終わった教室で伸びをしていた。クラスメイト達は皆、この後どこに寄っていくかと話している。まぁ俺も例外ではなくて、


「真優もこっち来る?駅前のファミレスでパーッとやろうぜ」


友人からの誘いだ。ありがたい話なのだが、今日は別に予定がある。


「すまん。今日はパス」


「なんか予定か?」


「まぁそんなところだ」


わかった。彼はそう言ってほかの奴に声をかけに行った。


そう。今日は特段上手い飯を作らなかければならないのだ。



・・・



 「ただい……早くね?」


俺の声が玄関に轟く前に、目の前には姉貴がいた。


「遅い……」


お怒りのご様子だ。


「すぐ作るから待ってて」


「…………」


終始俺を睨んでいる。そして、ようやく口を開いた。


「……おつかれさん」


恥ずかしそうにグータッチのグーを差し出してくる。


「ありがとうございました」


拳をぶつけ合うと、何だか戦友になった気分だった。



 数分後、


「できたぞー」


「今日は何かな……え?まじ?」


姉貴が珍しくぽかんとしている。それもそのはず。なぜなら俺は姉貴の隠れ好物を慶人さんに教えてもらい、作ってみたのだ。


その名も『冷やしラーメン』!!ちなみに、付け合わせはアツアツの焼き餃子(冷凍食品)だ。


「どこからこの情報を……?」


姉貴の混乱した顔が見れて俺は大満足である。


「慶人さんから。昨日聞いたんだ」


「そ、そっか……のりくんか……あいつ~……」


嫌味っぽく言っても、口から思わずよだれが垂れているのが丸見えである。


「食べないの?」


「た、食べるよ!!いただきます!」


爽快な麺をすする音が響き、また食器とレンゲの当たる高い音がほのかに聞こえる。勢いよく麺や具材を口に放り込んでいくその顔は、終始満足そうだった。


しかし次の瞬間、


「あちっ……」


餃子にかぶりついた時、中から出て来た肉汁(?)が熱かったのだろう。かわいい、女の子らしい声(こんなことを言うとどこかに怒られそうだが)を出した。


「大丈夫?」


俺はとっさに水を差し出す。


「……平気」


嘘である。平気と言っているが、じゃあなんだその目じりの光は。

こちとら6年の付き合いだ。姉貴が猫舌なことぐらい知っている。


「火傷してない?」


「うん……」


そんなこんなで俺たちは食事を続けた。


「味、どうだった?」


「なかなか良かったんじゃない?」


姉貴がこんなことを言い出すのは初めてで少し驚いたが、なんだかんだ俺は嬉しくなるのだ。


こうして、俺の一学期中間試験は終わりを迎えるのだった。



その後、いつものように現れた慶人さんから、姉貴が慶人さんの勉強も、俺のと並行して見ていたことを知った時には、きれいすぎる三度見を披露してしまったことは、一旦忘れよう。


続く

次回

第三話 再会


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