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討伐実行

 餌を仕掛けるポイントに到着した俺たちは早速アイシーを檻に入れる。


「なんか生贄になった気分なんですけど」


「生贄じゃなくて囮兼戦力だ。おびき寄せられた魔獣が近寄って目視確認できる位置まで来たら大火力で一撃入れるから、しっかり防御してくれよ。それにこの後、ロクサーナさんからデコイもかけてもらう」


 ロクサーナさんお願いします。


 ちなみに俺は汎用魔術デコイは習得していない。


 戦い方が遠距離中距離からの大火力攻撃、もしくは超身体強化で前線で武器を振り回す戦いをする俺に自分にデコイをかけて戦うなんて命がいくらあっても足りない。


「いきますよ。デコイ!」


 アイシーに直接触れたロクサーナさんはデコイを詠唱した。


 これで、アイシーに魔獣が引き寄せられるはずだ。


「後は騎士団と俺たちが潜伏スキルで隠れて、魔獣が近寄ってきたところに大火力を撃ち込むという作戦だ。きっと上手くいく。ドラゴンとフェンリルはただでさえ的が大きいから外すことはないだろうけど、中級下級はどこかの岩や木の陰に隠れて逃れる可能性が高い。そうなったら騎士団とメアリーさんの出番だ。もしかしたら、俺も前線に出るかもしれない」


「ドラゴンとフェンリル撃ち漏らしたら承知しませんよ。それこそ辺り一帯氷漬けにします」

 アイシーに発破をかけられた。


「そうならないように全力を尽くすよ」


「それならいいです」


 騎士団団員が俺とロクサーナさんのところに近寄って来た。


「そろそろ潜伏ポイントに移動しましょう」


「そうしましょう」


 騎士団と俺たちパーティはアイシーを置き去りにして潜伏ポイントに向かう。


「ここが潜伏ポイントですか。なかなかいい場所ですね。何より見晴らしがいい。これなら敵が近寄って来てもすぐに目視確認できますね」


「中級下級の魔獣討伐を行う騎士団別動隊は別のポイントに潜伏しています。エイチ様の一撃が開戦の合図になります」


「偵察の状況はどうなんですか」


「順調にこちらに向かってきている様です。それも今までより移動のスピードが上がっている様です」


 言われてみればそりゃそうだ。


 何せ天変地異の現況、魔獣引き寄せ冷凍庫がすぐ近くにいるのだから。


 そんなことを考えていると周囲を監視していた騎士団員が報告してきた。


「見えました。ドラゴンです! 目視で二体確認!」


 二体か、まだほかに二体のドラゴンとフェンリルが来ていない。


「ほかのドラゴンとフェンリルはいますか?」


「まだ見当たりません! いや、三体目を確認!」


「まだ撃てませんね。全部のドラゴンとフェンリルが来たところで一撃入れないといけません。攻撃の準備だけしておきます」


 俺は体内魔力圧縮ではなく。体内魔力爆縮制御を行い始めた。


 完全なる俺自身が生み出した独自の超超超高密度魔力魔力生成技術。


「四体目のドラゴンを目視で確認しました! 場所は最初に現れた二体のドラゴンの後ろです。少し離れています! この遠さじゃいくら攻撃しても距離のせいで威力が落ちるのではないですか?」


 その程度の破壊力と侮ってもらっては困る。


「この距離から撃ち込みます。全員に対ショック態勢と防御に徹する様伝えてください」

 

「承知いたしました」


 そう言いい連絡員の騎士団員は走って目立つ場所に移動し、遠距離に潜伏している騎士団員とメアリーさんアイシーさんに連絡するために旗を振って戻ってきた。


 俺は魔力をさらに高密度に練り上げる。


 縮爆縮爆縮爆縮。


 さて、そろそろいいだろう。


「攻撃いつでも行けますよ」


 と俺が言ったところにロクサーナさんが言ってくる。


「でもまだフェンリルが出てきていないですね」


 そうこうしているうちにアイシーの檻に下級中級の魔獣の群れが押し寄せてきている。


 檻に阻まれて魔獣の攻撃は届かないので余裕の顔、いやドヤ顔でどういう攻撃をしてやろうかと考えているアイシーといったところか。


 一回檻ごと食われたらいいのに。


「僕も気になっていたところです。一応調べては来たのですがフェンリルはドラゴンより巨体だそうです。そのうち姿をみせるとは思います」


「騎士団長からの伝令です。こちらでもドラゴン4体を確認。フェンリルは確認されていないがドラゴン4体出てきたのなら十分でしょう。撃って構いません。とのことです」


「承知いたしました。ではいきますよ」


 魔力が体全体から溢れ出す。


「な、魔力が見える!!」


 騎士団員から驚きの声が上がった。


 そりゃそうだ、魔力は普通目視できない。目視できるほどの魔力ともなれば規格外だ。


 まぁ、俺の場合は知識収集と技術研鑽の賜物だが。


「全員防御態勢とってますよね?」


「とってます」


「それじゃあ撃ち込みますよ。エクスプロージョン(仮)」

 ドラゴン4体は悲鳴を上げ、そのうち二体は爆散、三体目は致命傷、四体目は行動不能といったところだ。


 そしてフェンリルはどれだけ偵察してもさ索敵しても見当たらなかった。


 俺はアイシーに向かって叫んだ。


「アイシー! 中級下級の討伐を頼んだ!!」


 叫んだのはいいのだが、アイシーの檻は完全に中級下級の魔獣に囲まれている。


 それにしても見事、あの遠くにあの一撃を落としたといってもかなりの爆風がアイシーめがけて襲ってきたはずなのにピンピンしてる。


「任せておいて! 氷結魔術絶対零度!」


 檻の周りに寄ってきた中級下級の魔獣の群れは一撃で氷漬けになった。


 残っている魔獣はアイシーと戦闘不能になったドラゴン4体の中間地点にいる中級下級だけだ。


 ここで騎士団とメアリーさんの登場というわけだ。


「この討伐、フェンリルが出てこないのなら容易く討伐できそうです」


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