つながり
近くにいるからといって
心もつながっているわけではない
遠くにはなれているからといって
心が離れているわけでもない
つながっているとおもうひと
この身も心と共にもっと近くにいたい
そんなふうに感じるときがある
つながっていないと感じたひととは
心だけでなくその居る場所も
すこしだけ遠ざかりたくなるように
近くに感じたひと
心がちかいとおもうひととは
もっとちかづきたいと
ずっと近くへといたいと
心がささやいて
魂が求めているようにおもう
鼓動と共にそうしたときがおとずれる
そんなことをおもいだす
いつかの時のように
つながりは不思議だとおもう
得ようとして望み得られるものでもなく
離そうとせずとも気づくと離れている
そうしたことが起きている
ふり向くとそうなってしまっている
つながりはふしぎだ
すれ違いながら
縁が繋がり近づいて
お互いが踊るように
心躍る軌跡を描き
やがて繋ぎあった手を放すように
お互いが遠ざかり
それぞれの目指すみちへと戻りゆく
そのあと手に残るもの
そうして胸に残る響きは
小さくはあっても
得がたいほどの宝
その繋がったことのあたたかさ
その響きあったぬくもりをともとして
先へとすすむ
目的地をめざす
またいつか
誰かと繋がりあうこと
響きあうことをゆめみて
またいつか来る
いつか来てほしい
そうした出逢いを信じて
あの時のおもいをむねに
あの繋がれたぬくもりとともに