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gimmick-天遣騎士団-  作者: 秋谷イル
五章・選択の先へ

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選択

 誰かが言った。生きることは選択を続けることなのだと。

 正にである。何一つ選ばず生きていける生命など存在しない。ましてやそれが高度な知性と社会性を併せ持つ種なら、なおのこと。

 命は絶えず選び、選択に対して対価を支払い続ける。存在自体が奇跡であり、奇跡を維持するためには代償が必要。

 当然で残酷な摂理。この理からは何者も逃れられない。神や、神に近い者であったとしても。

「さあ、どうする?」

 舞台を整えた男は問いかける。彼らは、そして彼女たちはいかなる選択を行うだろう? 自らも演者の一人となり、最も間近でこの物語の結末を見届けようと企む。

「どうする?」

 弄ばれ、雌伏の時に耐え続けた女も問う。自らに、そして自分とは違う別の自分に。

「どうして?」

 大いなる力の渦に翻弄され続けた少女。彼女もまた目の前の存在に問いかけた。涙を流し、許しを請いながら。

 どうして、どうしてと。

 やがて振り返った彼女・・は答える。

 人生最後の選択の理由。他の誰でもない彼女自身の意志で定めた結末の意味を。

「ありがとう」

 彼女は生きた。この世界で精一杯に。

 だから感謝を告げ、歩み出す。

 行く先には――

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