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大地震

ここ最近はアリカは学校に通いつつ、雑貨屋で働き、空いた時間に三人の憩いの場に行くようになった。

「それで、アリカは強かったか?」

アリカが憩いの場(はい。サボり確定!!!)に行ったらそんな会話が聞こえてきた。

「ああ、あれはガチ目にヤバい 魔法はほとんど見たこと無いけど、あんなの使ったら 敵一掃できるんじゃね」

「あんなの?」

「水を操って敵を倒す感じなんだけど、すごく広範囲で」

「なるほど、、、   わからん!!!!」 胸はっていうことじゃないですね。

「お〜い  二人共〜」

そこにアリカが現れる。 

「噂をすれば!!!  アリカが来た!!! 俺やっぱ運いいな」

なんて、言葉一つ一つにナルシストさがにじみ出た言葉でマイクが言う。

「随分私のことを話していますね〜  まさか昇給!?」 いや就いて7日で昇給する訳がない。

「そうだ すごく強いと聞いてな」  そのまさかだった。

「やああったああああああ」 なぜだろうアリカが羨ましく感じるのは。

「と、いうことで 俺の仕事、やってね」 あ、全然羨ましくなかった。

「ひゃっふぁっへー!?」  驚きのあまり奇声を発するアリカ。

「は?聞いてないぞ マイク そもそも自分の仕事だぞ」  ベースも知らなかったらしい。

「いいや、俺はお前に金を払ってるんだから、仕事をやる義務がある!」 ※ブラック思想

「お、お金は?  ジュルリ」 アリカ、お前まさかお金に釣られたりなんて、、、

「もちろん増えるぞ」 

「やります!!!!!!!!!!!!!」  アリカあああああああ

アリカは学校に通いつつ、雑貨屋で働き、マイクの仕事をやる。 正直とち狂っているが、お金お金。

「ということで はい!! プレゼント♪(仕事)」 マイクが急に「♪」などを使うと気持ち悪さ全開である。

「ありがとうございます!」  そこにお礼を言うアリカは、、、M なのか、、、

そんなこんなでプレゼント♪を貰ったアリカ。

思ったよりも量が少なく (この我にかかれば仕事など 余裕☆) とまたもや謎のキャラで調子にのるアリカ。 アリカは何度これで失敗してきたことやら、、、

結局 マイク、ベースは王族としてやることがあるらしく、帰っていった。 サボってんじゃねぇ!!

アリカはそのまま残って仕事に目を通す。

アリカが一番目を引いたのは、最近地震が多いという資料だった。

それ以外ははんこを押せばよかったので、借りていたはんこで早々と終わらせた。

内容は以下の通りである。

      ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     |  ダンラ様、近々 地の龍が出てきたことで地震が増えています。

     |  予防策として、地庁の予算を…

        〜〜〜〜〜〜


これはマイクではなく、ダンラの仕事である。

家族同士の仕事の押し付け合いとでもいいようか。こんなんで大丈夫なのかよ王族!?と思いたいところだが全部ベースがまかなっているらしい。

(予算決めるってマジか…  結構重要じゃねぇか おおい!)

もちろんアリカに分かる訳なく、こっそりベースに渡そうと決意したのであった。  

ああ、アリカも仕事の押し付け合いの一人だったか。


終わった仕事を届けにマイクのいる城に、、、 ってアリカ、いつの間にか城の入り方をマスターしてやがる!!  どうやらマイクので方を真似して侵入するようだ。

「仕事終わりました〜」

「早っ そんな簡単に終わるのか?  内容は?」

「え? はんこ押しただけなんで分かりません!!! 」

「はんこ押しただけか〜い それはちょっと、、、」

「テヘペロ (*^^*)」 今度はどこで知ったのか、またもや謎チャラのアリカ。 相当お金がほしいんだなとアリカの卑しさがすけて見える。 まあお金は大事だが。

「あ、地震の話があった!!!  最近地の龍が出たとかなんとかで」

「龍!? ここ千年間いなかったのにマジか…」

そんなことを二人が話していると、足音が聞こえてくる。


「王子!!  地震のことについて会議が!!!」

そう言ってブールスが入ってくる。

もちろんそこにはアリカの姿があり、、、

「あ、あの時の…! いやなんでここにいるの?  いやどうやってはいったの?  うわあああ」

「そうヒステリックになるな ブールス」

マイクが言うが、ブールスは ヒステリック と言われたのが相当ショックだったようで 

「ヒステリック!?この私が!? 何を、いや私ヒステリックじゃ無いよね? そうだよね?」

と呟いている。 すると、思い出して

「いいや、そんなことじゃなく 今すぐ会議です!!早く来てください!」

と言う。 「そんなことじゃなく」にはアリカも、マイクもいやお前が過剰反応してだけだろ。と心で突っ込んでいたのだった。

「そうか 今すぐ行かなくては!!!」

そうマイクは言うが、その資料を見たのはアリカであり、、、

「あああああ  アリカも来い!!!」 

そういう悪いことをするからバチがあったるのだ。

完全に巻き込まれる形となったアリカ、会議へ。

「…であるからにして、龍の復活が…」

「それより!!地震が多く、今は小さいものの大きい地震が来たら民が…」

会議はまたとないほど荒れている。誰も民を守るために必死だからだ。

「静粛に」

ダンラが言うと、皆は静かになる。 アリカはダンラはすごいと改めて実感する。

「災害に備えて地庁の予算を増やす、災害が大きくならないよう訓練する、それくらいしか今はできないだろう?  地震とともにシラクス軍が来るかもしれぬ 余はそれを危惧して準備するべきだと思うが」

「その通りでございます」 口を揃えて皆が言う。


それで会議が終わった。

それから三日、アリカ達は今まで通りすごした。

そんなある日、、、

      ゴゴゴッゴゴゴゴ

大地が揺れ、街に振動が伝わる。   大地震が始まった。

アリカは憩いの場で読書していた。そこにはマイクとベースもいる。

「始まった…」

アリカがつぶやきながら街を見渡す。

「行くか」 またとない強キャラ感を出しながらアリカは街へ向かう。

この三日間、街の人は十分と言っていいほど訓練と準備をしてきた。

その中で逃げ遅れた人を助けるのがアリカたちの役目である。


「うわあ 本当に地震が… 逃げ遅れた人はいないか?」

街の人達が言い合っている。ここで冷静なのも訓練の成果だ。

「な、リカコ一家がいない!?」 街の人が言う。リカコ一家とはあまりにリカコのキャラが濃すぎて、省略された家族である。

「リカコ、、、  雑貨屋の近くの八百屋だわ」 アリカはすぐにそこに向かって走り始める。

八百屋についた。 幸い火事には至っていない。 だが家は半壊し、中にはこのままで入れない。

「本気モード」 アリカが言うと握りしめた拳に力が入る。

体の主体が変わったような気分。

「行くわ」 そうアリカは言いながら目の前の丸太を無詠唱で、粉々にする。

冷静なアリカの心はリカコへの心配で荒れていた。

どんどん中にはいっていく。

時々、無駄な材木はどんどん粉々にする

「ッ リカコ!?」

そこには倒れ込むリカコの両親とリカコの姿が。 そしてその両親はリカコをかばうようにして倒れている。

「あれ、 アリカちゃんがいる  走馬灯かな もしかしたらー」

「助けに来たよ リカコ」 アリカは言う。


そのままアリカはリカコ一家を運んで外に出る。

「おい!!  タナベさん!!」 ※タナベ=リカコ

「みんな!! 早く医者に!!」 アリカが言うと街の人達が協力してリカコ一家を運んでいく。

アリカのまわりにはもう誰もいない。

アリカは「本気モード」を解く。

「ガッ はぁはぁ」 アリカにまた腹痛が来る。

「本気モード」は激痛を伴うことではなく精神がすり減ることが本当のデメリットのような気がした。



膝をつくアリカの前を、鎧を着た兵士が走りさりそうになる。

「ガッ まて…」 アリカの声はかすれている。

「なんだ?  今時間がない」

「どこに向かっているんだ?」

「ザソイ戦闘訓練所だ」

そう言って兵士は去っていく。

「なん、だと」 アリカは分かった。

来たのだ。 シラクス軍が。

アリカは動かない体を無理やり動かしながら、ザソイ戦闘訓練所に向かう。

着いたそこは、地獄だった。

(前回は強い魔法使いがいて失敗したが 次の失敗は許されない まあ 今叩くべきだと、ベルター様直々にやってきたが)

シラクス軍幹部のある男はそう考えた。


「行かなくては、、、 ハッはぁ 本気…モード」

また体に力がこもる。  一時的に体が万全の状態になっている。

「行くかしら」

アリカはシラクス軍の中でとくに暴れている男…ベルター(現シラクス国 国王)のもとへ向かう。

(予想以上だな わざわざ危険を犯してまで戦地に行く必要はないと思っていたが、これは戦力の節約になる)

ベルターはそう考えたあと、遠くに家出した王女(アリカ)を見つける。

そしてその女はシラクス軍に攻撃している。つまり敵だ。

「ふははは  丁度いいこの力試してみるか」 そう言ってアリカに向かって突き進んだ。



今回はこれで終わりですが少ないので、アリカの日常を公開します!!

アリカの日常①

アリカは中二病だ。そしてアリカは自作ポエムを作ってしまった。


  ああ、私は神に違いない。

  この凄さYO 我はかっこいい ダークマターだ!! 

  わたす 元気です :D 


見ているだけで痛々しい。こっちが恥ずかしくなるような言葉が長々と。

三行目に関しては「わたす」が一人称になっているのが謎すぎる。アリカいわくかっこいいらしい。

「わたす 元気です」 がいんを踏んでいるそうで、「YO」も意味がわからない。

どうやらアリカには、詩の才能がないようだ。

そしてこのポエム、、、アリカがなんと思ったのか部屋一面に飾ろうと、百枚手書きで作ってしまった。

さらにそれだけではない。

部屋に持っていく途中に風で飛ばされ、街全体に渡ってしまったのだ。   あの詩が!!!

それからリカコにイジられまくるようになったのは、言うまでもない。

アリカの日常②

三人で憩いの場にいるとき、アリカが「店長の料理は美味しい」と言ったのがきっかけとなり、アリカ、マイク、ベースの三人で料理上手い対決をすることになった。

結果はこちら

「何!? 栄養素ではこれが完璧なのに まずいだと?」 そういうベースに

「じゃあ食ってみな」 アリカとマイクが口を揃えて言う。

「な、なんだ まずいまずすぎる  おえええええ」  ベース3位!!!

「普通に美味い!」 アリカとベースが言う。

だけど、、、

「私には敵わないわ!!!」  マイク2位!!!

「う、うめぇ〜〜 悔しいけどアリカの勝ちだな」 とマイク。

「何! なんでこんなに美味いんだああああ」 とベース。

アリカは満場一致で1位となったのであった。

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