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最近、毎日海人君に勉強教えてもらっているから、授業についていけるようになったよ。私。

もう授業がわかって、わかって仕方がなくて、めちゃくちゃ楽しくなってきた。


「麗華ちゃん。最近楽しそうだね。授業中。」

「最近、髪の毛振り乱したり、急に眼を見開いたりしてないもんね。」


なんですと!! 私、まだそんなこと無意識にしてるの?

早急にそれをやめなければ。

こんなにかわいい子がそんなことやってたら怖いよ。

私、そんなことやってる子がいたらトラウマになっちゃうよ。


「もう、授業がわかるって素晴らしい! 今なら、勉強楽しいソングが歌えるよ」

「聞いてみたい」


作詞作曲 六車麗華

ふふふん。ふふふん。勉強って楽しい。勉強って楽しい。

今なら何でもできるるるるん。


「ストップ! 思ってた以上にへただよ。」

「そんなこと言わないでよ。今の私のありのままの気持ちなんだから。」

「麗華ちゃん。あんまり人前で歌わないほうがいいよ。」


えええ。私、歌を歌うの好きなんだけど。


「話は変わるんだけどね。となりの小学校あるでしょ。」


この学園、幼稚園から大学まであるけっこう大きな学園なんだけど、なぜか、小学校だけ男女が違う校舎で勉強することになっている。

変わってるよね。

せっかくこんなにかわいい顔をしてるのに、私、ちやほやされたいよ。

そうだ。せっかくだし、いつでもこのかわいいお顔を見るために手鏡持ち歩こうかな?


「なんか、幼稚園の時にアメリカに行った子、覚えてる?」

「覚えてる!」

「あー、よかった。 麗華ちゃんすぐ色んなことを忘れちゃうから、ずっと一緒に遊んでた凛のことも忘れちゃったのかと思った。」


幼稚園の時に、確かに、いつも遊んでる子にすごい大きな眼鏡をかけてた子がいた。

いつの間にか、いなくなったから、そういえばどうしてたんだろう?

と思っていたら、アメリカに行っていたのか!

名前は確か、熱海凛。

ううん? めっちゃくちゃ聞き覚えのある名前な気がするんだけど。

なんだっけ? そりゃ幼稚園同じだったら、聞き覚えあるよね。


「帰ってきたんだって!」

「そうなんだ。雫ちゃん、なんでその話知ってるの?

隣の小学校とはいえ、そんな話聞かないんだけど。」

「トイレに行ってたら、先生がなんか言ってた。」


え。そんな個人情報ってトイレ行ったぐらいでゲットできるの。

そしたら、私も全部の休み時間トイレ行こうっと。

え。なんで、そんな冷めた目でこっちを見てるの? 雫ちゃん。


「まあ、そんなことは置いといて、見に行こう!」

「どこに?」

「体育館。次、男子授業体育館だって。」


といったと持ったら、雫ちゃん。教室を飛び出していった。


え。私たちも授業あるじゃんか。

授業、さぼるの?

え。待ってよ。そんなにすぐに行動に移さないでよ。

おいてかないでー。

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