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テストの結果が帰ってきた。
誰が怒られるんだろう?
とか思っていたら、はじまった。
また、高杉花梨ちゃんが怒られている。
なんか毎度毎度先生もすごいボキャブラリーあるねー。て感心しちゃうよ。
最初の方は怒られている人を見てドキドキしていたけど、なんかもう慣れてきた。
なんか、こんな先生に怒られたところで、私のダメージはない気がする。
でも、花梨ちゃんは先生に怒られていて毎回傷ついているんだろうなーと思う。
こういう時、優しい人ほど人生不利だよねー。と思っている。
あ、
花梨ちゃん先生から開放された。
「ねね、雫ちゃん。 こっそり点数見てきてよ。」
「えー。 なんで私が??」
「前、なんか微妙な感じで点数知っちゃったから、気まづいんだよ。」
えー。しょうがないなー。
ていいながら、ポンって行動してくれる雫ちゃんがやっぱり好きだよ。
帰ってきた雫ちゃんから一言。
「そんなことより麗華ちゃんの点数はどうだったの??」
ていうことを聞くまでは!
うーん。まだ見てないんだけどな。
でも、悪いことはわかってる。
これ、見ないといけないかなー?
とか思ってたらジトーってした目でこっちも見てくる。
見たらいいんでしょ。見たら。
はい!
点数69点。
微妙。微妙すぎる。
点数はそんなに高くなかったけど、めっちゃ悪い訳では無い。
「花梨ちゃんは?」
「68点。今回は、きちんと花梨ちゃんが最低点だったみたい」
えー。じゃあ、前回のは先生の気のせいだったのかなー?
なんか、違う気がするぞ。
こういう時は、きっと大人の人に調べてもらったらいい気がするぞ。
私は。
家に帰って調べてもらおう。
そうしよう。




