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さて、久しぶりにやってきた、テスト。
修学旅行も楽しく過ごして、存在を忘れていたテスト。
テスト?? 何それ?
全くわかりませーん。
なんか、小学校ってテストやるタイミングってわかんなくない??
なんかさ、なんかさ、いつの間にか授業やって、いつの間にかテストやってるじゃん。
ていうか、小学校ってテスト勉強何するの?
何もすることないよね??
「言い訳はもういい??」
はーい。
言い訳はこれくらいでもう大丈夫でーす。
私は大人しくテストを受けて、ひどい点数をとりますよーだ。
「はじめ。」
先生の声でテスト用紙をひっくり返す。
うわー。全然わかんないや。
頑張ろ。
てな感じで頑張ってテストを受けた。
「頭が破裂しそう……」
「え、家で勉強教えて貰ってるんじゃなかったっけ??」
ギクッ。
最近サボり気味だったんだって……
修学旅行もあったし、楽しかったことがあったあとって勉強に身が入らないというか、なんというかー。
「まぁ、でも、麗華ちゃんの点数が低い方がこっちにとったら好都合なんだけどね……」
??
「え、 麗華ちゃん、忘れたの? 花梨ちゃんのはなし!」
あー!!!
テストあったし、忘れてた。
てことは、私の点数が低ければ低い方が花梨ちゃんの点数よりも低くなる可能性があるよね?
じゃあ、勉強しなかったので正解じゃん。
「いや、正解ではない。」
あ、はい。
ですよねー。
まぁ、いいか。とりあえず、テストの結果出るまでは待つしかないないなー。




