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「あ、麗華ちゃん。」


そんな声が聞こえてしまったから振り返ってしまって後悔。

なんと、熱海凛だった。

うう。 頑張って関わらないようにしてたのに……。


「えと、久しぶりだね。」

「そうだね。」


か、会話が続かない。

ニコニコとよく分からない笑みを浮かび続けている。

会話を続けないんだったら移動して欲しい。

あ、私が移動すればいいのか。


「じゃ、また今度ね。」

「あ、待ってよ。久しぶりだし、少し話したいなー」


じゃあ、早く会話を始めておくれ。

すごい気まづいんだけど。


「そ、そうだね。」

「つい最近、こっちに戻ってきたんだよ。知ってた? 」

「一応、知ってた… かな?……」

「なんで、疑問系?」


だって、興味なかった、じゃなかった。

雫ちゃんが言わなかったら知らなかったしー。


「まぁ、いいや。知ってたんだったら挨拶しに来てよ。

幼なじみが遠路はるばる帰ってきたんだよ。」

「あ、ごめん。」


謝ると少し驚いた顔をした凛。


そうなのだ。凛と雫ちゃんと、あともう1人の4人で仲がよかった。と言っても幼稚園の時までだが。

小学校から校舎が別れちゃったからね。

雫ちゃんとしか続かなかったよ。

そんでもって凛は、すぐどっかに行っちゃったしねー。


まぁ、仲良かったのに避けられたら、ビックリするよね。

でも、我慢して!

私は何よりも自分が大事。

あなたと仲良くなって、くるみちゃんが凛のこと好きとか言ってたら将来破滅する可能性が。


ぶるぶるぶる。


急に寒気が。あー。恐ろしい。


「あー。凛、何してるんだよ。」

「迅。麗華ちゃんと久しぶりに会ったから、話してるんだよ。」

「お、麗華。久しぶりだなー。」

「あ、久しぶり。」


でたー。神田迅!!

忘れもしない、もう1人の幼馴染!

とにかく、やつは背が高くて、運動もすごい出来るし、自信にしか溢れてないような嫌味なやつだ。


幼稚園の時は普通だったのに、小学校に入ってから一気に意地悪になった。


そんなことを思ってが、目を閉じた瞬間、ゲームのストーリーが頭の中に入ってくる。


すごい自信家で、力強くて、なんて言うんだろ。

無口?

ワイルド?

なんて言ったらいいんだろ?

とりあえず、生徒会長やった。

勉強もできてたけど、くるみちゃんに初めて試験で負けて、興味を持ちながら……

「俺を負かしたやつはお前が初めてだ。」

とかの寒いセリフを言ってた!


おえーー。

迅。あんたも攻略対象の1人なの!


ダメだ。私。ここにいたら。

さっさと家に帰るー。

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