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「そう言えば、麗華お嬢様。もうすぐお父様とお母様がお帰りになりますよ。」
そうか。もうすぐ帰ってくるのか。
2人は旅行が大好きでしょっちゅう2人で旅行に出かけてくる。
今回は、なんでもアマゾンに行きたいとか言って、2人で出かけて行った。
「え。そしたら、私最近、体力をつけたいって思ってきたから、なにか運動をしたいって言わないと。」
どんな運動をしようか。
今はお金持ちだし、やりたいって言ったことなんでもやらして貰えるよね。
どうせなら乗馬とかかな?
あ、でもこの顔でしょ。
真っ黒な髪の毛だし、日本らしく弓道でもいいかも!
この顔で馬に乗って颯爽と野原を駆け巡る私。
いい! めちゃくちゃ可愛い。
もう、どこかの国のお姫様みたい!
んん。でも、この顔で弓道とかしてみたら……。
やっぱりいい! 似合う!
ポニーテールとかして、矢が全部的に中っていく私。
めちゃくちゃかっこいいじゃん!
えー。悩むな。
何をしようかなー?
「「麗華ちゃん。ただいまー」」
とか行ってる間に、お父さんとお母さん帰ってきたよ。
「おかえりなさーい。今回はどうだったのー?」
「いやー、普段生活してたら体験出来ないようなことが出来たね。見たことない生物がすごい居たよ。」
「お父さんったら、危ないから身を乗り出したらダメだって言われていたのに船から身を乗り出してて、落ちたのよ。もう、船に乗ってた人みんな大慌て。」
「水が汚いなーって思ってさ。触ってみたいなー。って思っちゃったんだよ。」
うん。今回の旅もすごい楽しかったんだね。
良かったです。
あ、そうだ。忘れないうちに、言っとかないと
「私、最近習い事始めたいの。」
「あら、いいじゃない! お華を始めましょ。」
あ、楽しそう。
じゃなくて!!!!
「体力をつけたくて……。乗馬とか、弓道とかやってみたいなー」
「ううーん。そうだなー。」
あれ? お父さん? お母さん? 乗り気でない?
「どっちも危ないだろ。乗馬だって落ちたら危ないし、弓道はな。もう少し大きくなってからでもいいと思うんだ。力を使うし……」
まさかの! 反対に合いました。うそーん。
「大丈夫だよ。馬から落ちないし、私。」
「運動したいんだったら、犬を飼おう。それで、散歩に行くだけでも、運動になると思うんだ。」
犬! 欲しい。
普通に欲しいよ。
ありだよね。毎日散歩に行っていたら、体力着くよ。
「じゃぁ、犬にする。ありがとうお父さん!」
お父さんに抱きつこう。




