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明日から突然サバイバル生活!  作者: ELS
(第1章)北の山林でサバイバル!
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サバイバル八日目

八日目


久しぶりに鏡を見ると髭がかなり伸びていた。一週間前とは別人のようだ、表情も疲れているように見える。


「今日は外出は控えて家で出来ることをしよう。」


誰に言うわけでもなく、そう呟いた。


まずは髭を剃ろう。

カミソリで髭を剃ると全く顔の印象が変わった。全く健康に見える。


さて、そうなってくると

汚れてしまっている衣類も気になるので手洗いで洗濯することにした。洗濯機は動かないが、洗剤はある。

付着している血液の汚れは完全に落とす事はできなかったがおおよそ綺麗にはなったのだろう。


昨日林で転げ回ったので体にも泥が付いている、今は乾いて真っ白になっているが。ちょっと痒い。


「風呂に入りてぇ」


思わず口をついて出た。


しかし水も燃料の薪もそんなに潤沢に使えるわけではないし、大量のお湯を沸かすのも難しい。

湯を洗面器に入れてタオルを絞る、ホカホカで気持ちがいい。

体をタオルで拭いただけでもかなり爽快感があった。


閃いた。

湯の入った洗面器に素足を入れてみる。


「おぉお!」


これは最高だ!

ここのところ何日も歩いてボロボロだった足が喜んでいる。じんわり暖かく、足の先まで血が巡って行くのを感じる。


「ごくらくだー」


思わず声が出る。

小さな幸せだが、今日を生きる活力を取り戻してくれた。


小綺麗にしたあとは食事にしよう。

今日は昨日作った蛇頭肉の煮物を食べる。じっくり煮込んだので身はほろほろと箸で崩せるほど柔らかだ。焼いて食べた時に感じた臭みも無くなっている。


「こいつは焼くより美味いな。」


さて、今日自宅作業をしようと思ったのには訳がある。疲労が蓄積していたのもそうだが、釣具を作るためだ。

度々出向いている林の中の池だが、たまに魚影を見かける、きっと食べられる魚に違いない。しかし釣具が無いことには手が出なかった。

そこで見つけた安全ピンで工作して釣り針を作ることに決めていたのだ!

ペンチはすぐに見つかったので案外すぐに釣り針を作ることができた。

かえしもないし不恰好だが使えない事はないだろう、これを予備も考えて2つ作った。


壊れてしまった槍も作り直した。


家中探して見つけ出したタコ糸を一緒に持って、明日は釣りに行くことにしよう。

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