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明日から突然サバイバル生活!  作者: ELS
(第1章)北の山林でサバイバル!

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サバイバル六日目

六日目


昨日の蛇頭との出会いでわかったことがある。包丁なんかよりも杖の方がよほど強力な武器になるということだ。

短い刃物は彼らとの戦いでは役に立たない。


昨日の経験から、新しい武器を作ることにした。

槍である。


もしも生き物を捕まえることができれば食べられるものもいるかもしれない。そのためにもリーチのある武器が必要だ。


持ちやすく形を整えた木の棒の先に小さいサイズの包丁を取り付けた、このサイズの包丁はペティナイフというのだったかな。


完成した手作り槍を振ってみる、しっくりくる重さだ、刃の部分は振り回して切り裂くのには心許ないが突き刺すのには十分な強度があるように感じる。

ダンボールとテープで簡易的な鞘も作った。

次からは、これを持って出かけることにしよう。


今日の食事はまた例の卵だ、昨日までは水が無かったので茹で卵を作れなかったが、今日は潤沢に水がある!

新しい味にチャレンジするために茹で卵を作って見ることを決めた。


家にあった一番大きい鍋に水を入れ、卵を水から茹でる。どれくらい時間がかかるだろう、大きさから想像するとかなり時間がかかりそうだ。


太陽の位置から見て、1時間半ほどは経ったろうか?流石にそろそろ良いだろうと卵を割ってみることにする。


殻の割れ目から白身が見えたが、まだプルプル柔らかそうだ。早すぎたようだ。

そのままもう一度茹でることにした。


それから体感だが1時間ほど、茹で卵の状態は…。

見事に固まっている!


冷ましてから殻を割り、中身を取り出す。

見た目は鶏卵の茹で卵とほとんど同じだ、大きさだけが違う。

いくつかのブロックに切り分けて、容器に入れる。半分は今食べよう。


皿の上にのった半球の白い物体に塩をかけてかぶりつく、全部白身だ。

大きすぎて黄身まで到達しない!

白身と黄身をバランスよく食べるために細かく切って食べた。


「美味い!」


思わず声が出た。

濃厚な黄身とあっさりした白身の組み合わせが最高だ。


手元の食料はこの卵で最後になる。今日はもう一度、林に出かけて食料を調達しようと思う。

目標は昨日出会った蛇頭の鳥だ。今日はやつを見つけ出して狩り、新鮮な鶏肉を調達するのだ!

武器を得たことで気持ちが大きくなっている気がする。



………



そんなわけで半日ほど昨日の蛇頭を探して林を徘徊しているのだが、見つからない。

巣にも水飲み場になっているであろう池にも見当たらない。

ふと池の対岸に目を向けると、人影が見えた。他にも人間がいたんだ!


「おおーい!」


大きく手を振って声をかける、こちらに気付いた様子はない。


「おおーい!!」


さらに大きい声で呼びかける、リュックも手に持ち大きく手を振り合図を送る、気付いてくれ!


「!」


対岸の人影は一瞬動きが止まりこちらに気付いた様子だったが、素早い動きで林の奥に消えていった。


今のは人間ではなかったのだろうか?

友好的ではないものかも知れない、声をかけたのは失敗だっただろうか。


もう日が沈もうとしている。

今日の探索はここまでだろう。

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