表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
明日から突然サバイバル生活!  作者: ELS
(第1章)北の山林でサバイバル!
2/115

サバイバル二日目

二日目


目覚めは割と良かった。昨日は電気がつかないので日が沈んだらすぐに寝てしまったのが良かったのだろうか。人間は、やはり日が昇ったら起きて、沈めば眠るようにできているんだろう。


窓の外を見てみると、荒地が広がっているという悪夢のような現実だけが憂鬱だ。


今日も水が出ないのでシャワーも浴びられなかったのが辛いが、幸い衣類は揃っているので新しい服に着替えた。

今日は家の外を探索にでかけよう。


持っていくものは…いつもの癖で携帯電話を持っていこうとしてやめた、こんな様子では役に立ちそうにない。

お茶のペットボトルの1本目が、もうすこししか残っていなかったので、水筒に移して持って行くことにした。小腹は減ったが、袋麺だけではなぁ。お湯が沸かせれば美味しく食べれるんだが。


外に出てみたが、あてがあるわけでもない。

昨日家の裏で見かけた林の方角へ進んでみようと思う。他の人間に会うことはできるだろうか。


目で見た印象ではもうすこし近いと思ったが、実際に歩いてみると40分はかかっただろうか、家の裏側の林に到着した。

ここまで歩いて来る間にわかったことは、近所に台風の日以前までの面影はなく、地形までまるで違うということだ。


「少し探検してみるか。」


水筒のお茶を飲みながら独り言をいう。

水分補給を終えた後は、乱雑な木々の間をかき分けて少し進んでみることにした。


辺りの木々や植物は見たことのない種類だ、日本の植物ではないのではないだろうか。

トゲの生えているものやネバネバした汁が出ているものなどがあるので触らないように気をつけて歩いた。暑さも気になるが、長袖で来て正解だった。


しばらく探索したが、人の気配はない。もう戻ろうかと考えた時に、がさっと草陰から物音と気配を感じた。

何か動物がいるようだ、後ずさりしながら注目していると、それは姿を表した。


頭は猪のようだが、目が1つしかない、それに足が6本もある!

危険だと直感で分かった、逃げなければ!

しかし足が動かない、声も出ない。


「シャッ!」


という鳴き声をあげたかと思うと、素早い身のこなしでそれは暗闇に消えていった。


助かったのか?手足が震えている。


「なんだ、今の…!」


よく周りを見回してみると、近くの木に体毛のようなものが擦りつけられている跡がある。さっきの生き物と違う黒い色だ。

他にもあんな化け物がいるのだろうか。早く安全な場所に移動しなければ!


帰り道はどこをどう走ったのか、よく覚えていないが運良く他の生き物に出会うこともなく帰り着くことができた。


あまりに空腹だったのでツナ缶を食べてしまった。これで残された食料は袋麺だけだ。


辺りに人がいる気配はなかった、どこかで食べられるものを探さなければ生き残ることは出来そうにない。飲み物がないのも問題だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
[一言] この様な変な場所に来て、何の武器も持たずに良くうろつき回れるなと、感心します。金槌かドライバーくらいあるでしょう。全く、何もなくても、何か出てきたらぶつけてやろうと、石くらい持つでしょう。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ