1.06.地竜と土竜
抗争終結から、3日位……。
俺はキラービー、ホーネット、スワローテール、ガーデンホワイトを取り込み更なる強さを手に入れた。
まずは五感系の器官は特に言う事も無く優秀だ。
特に、蝶2種から手に入れた、味覚器が使い勝手が良さそうだ!
そして意外と使えたのが、キラービーの体温上昇だ!
これは特殊スキルに分類され、スキルを使うと体を震わせ体温を上昇すると言うものだが、普通に覚えることが出来た。
そのお蔭で、ヌルの駆除が簡単になった……。
奴らが登って来たら体温を上げる、すると面白いように茎から離れ落ちて行く。
後は下に粘液を敷き、無効化、吸収すると言った具合だ。
誘導が無くなった分、手間がかからない……。
簡単マナ吸収システムが構築された。
そして最後に紹介する武装……。
今回の最大の副産物!毒針!
まあ、毒針と言っても、大まかに2種!キラービーの毒針とホーネットの毒針が手元にある。
キラービーの毒針は、激痛の毒とでもいうのだろうか……。毒性としては弱いがとてもビックリする位の激痛を感じる。
ショック死しても可笑しくない痛みの様だ……。
対して、ホーネットの毒は、痛みもさることながら、毒性も強く若干の遅効性ではあるが、数分で全身が麻痺し死に至る事もある麻痺毒だった。
この2種の毒針については、現在構想中だ!
最近、多数の虫を吸収した事により、マナも大分貯まってて来ている……。
蔦なんかに毒針を付けるのも良いだろう……茨か……。
そしてもう一つ予想外の事が起きている。
それは土だ……。
どうも俺のいる場所に、大量のミミズが住み着いたようで、土からの養分、マナの摂取量が増えている。
ミミズとは良いお友達に慣れそうな気がする。
ミミズだけにミミちゃんと呼ぶ事にしよう。
――真理
地竜:ミミズ
――う~ん……?ミミちゃんって竜種なのだろうか……。
――ゲームとかだと、ランドワームとか魔獣なってるの居そうだけど……あれって竜なのか?
――まあ、ミミちゃんはミミちゃんって事で、一方的な友達認定だな……。
そうして、奇妙な共同生活は続く……。
――ん?ヒロインじゃ無いからね!
「呼んだ?」
――登場の仕方が前と同じような……。
「何でよ~……。メインヒロイン登場よ!」
――確かにメインヒロインだ!
「でしょ!でしょ!」
――その姿形は、2話分しか出てないけど……。
「ぐっ!それは言わないで……。ダーリンだって、まだ葉っぱでしょ!」
――すまん……!俺もだった!
「ところでダーリン!ハーレム作ったの?囲ってるんでしょ……、ミミちゃん!」
――あれをハーレムと呼ぶのか……。
「ミミちゃんって雌雄同体!つまり雄でもあり雌でもあるの……。一応、ダーリンも雌雄同体、相性いいんじゃないの?」
――そう言う問題じゃないだろ!
「そうよね……。私に内緒で囲ってたのが問題よね……。」
――それも違うわ~!俺の精神構造が人間男性なんだから、最低でも人型じゃなきゃ萌えんわ~!
「へ~、そうなんだ~。私は無形精神体よ……。」
――ハニーは当然、特別枠!ハニーだから問題なし!
「うふっ!ダ~リンの、と、く、べ、つ!」
――ミミちゃんはどちらかと言うと、ペット枠かな……?
「ペット!分かったわ、ダーリン。立派なランドワームに育てましょうね……。愛してるはダーリン……。」
二人の子供の代わりって設定だと思う。
それにしても、魔獣ランドワームか……。
――俺もだよ、ハニー……。一緒に立派なランドワームにしよう……。
ペット枠となったミミちゃんを養うべく、ハニーとの会話を終え俺は生長する……。
そうして、1週間が過ぎる……。
ミミちゃんの食糧は有機物!
俺は虫の死骸|(マナ吸収済みの搾りかす)を地中に埋める……。
ミミちゃんは死骸を食べ、土にかえる……。
そして俺が養分、マナを吸い上げる……。
すると、虫が寄って来る……。
――うんっ!上手く循環している……。
――と言うか俺が上前を持って行くと言った感じだな。
――まあ、ミミちゃんも肥えて来ているから、ウィンウィンな関係とでも言っておこうか……。
――この調子でマナが吸収できるとなると……、そろそろ本体を草から木に体質を変化して行くか……。
――樹皮を作って内側から、生長しとくと良いのかな?
その後、俺は色々と生長を試していた……。
すると、地中に違和感を感じる……?
養分の吸収量が若干減ってる!
――ミッ、ミミちゃん?
俺は地中に魔力を這わせ、辺りを確認する……。
ミミちゃんの数がだいぶ減っている。
――どういう事だ!ミミちゃんに愛想をつかれたと……。
――馬鹿なっ!
さらに深く地中を探る。
そこに、奴は居た……!
――真理
土竜:モグラ
――これも竜種なのか……?
――いや、いや、いや……。
俺は気持ち、首を横に振る。
――それよりもミミちゃんが捕食されてる!
――奴は俺とミミちゃんとの共同生活に割って入って来た……。
――許すまじ!
俺は根を土竜のいる方へと這わせていく……。
地中を進んでいる為、速度は遅い……。
土竜はそれを悠然と躱し、地中を掘り進む……。
そしてまたミミちゃんの命が蝕まれた……。
――クソッ!
――スピードが違う!なら……。
俺は根を毛細血管の様に、細分化し土竜を面で包囲して行く……。
いかに、土竜と言えどこの包囲網を、抜ける事は出来ないだろう。
細い根であれば、千切られるんじゃないかって?
元よりそれは織り込み済み!
細分化した根を、さらに細く棘の様にしている……。
根に触れた土竜は、その棘が付着する事になるだろう……更にその棘に毒が練り込まれているとしたら……。
――………………。
――………………。
――………………。
――………………。
そうして、今現在……。
土竜が口から泡を吹いている……。
――なんと呆気ない……。
これで俺もドラゴンスレイヤーの一員となった!
――真理!
種族:精霊種トレント族
状態:若葉
名前:大門文人だいもんふみと
性別:男
属性:樹
スキル:真理 言語互換 共感覚 亜空間 検索 成長促進 魔力感知 気配遮断 偽装 体温調節
ユニーク:吸収 寄生 触手 芳香 光合成 粘液 毒生成
祝福:クルトの寵愛
称号:女神クルトの伴侶
――うん!
――ついて無い!
――流石に、これでドラゴンスレイヤーの称号は欲張りか……。
――と言うか、ユニークに毒生成付いているな……。
――多分今付いた……?触手と毒って相性いいな。
――………………。
――………………。
――………………。
――………………。
――これっ!芳香と合わせれば無敵じゃないか!
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