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私は好きな人は幽霊でした。  作者: かわうそ
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幽霊を好きになった私

 私の好きになった人は、もう会えない向こうの人。

その人とは私が16歳の夏おばあちゃん家に帰っているときに出会った。

「おばーちゃーん!ただいまー!」

「おかえりーなお、遠かったべー?ゆっくりしていきんよー」

「ありがとう!おばあちゃん!」

私は、夏はいつもおばあちゃん家で過ごしていて今年もおばあちゃんのところへ来ていた。

おばあちゃん家について私はすぐに家の近くにある森へと入っていった。

遠くからおばあちゃんの声がしてふと振り返る。

「なおー森行くなら暗くなる前に帰ってくるんだよー迷うからー」

「わかってるー!」

おばあちゃんの声に答えると私はまた森へと足を踏み入れた。

 少し行くとそこには古い小屋がある私が小さい頃からある今は誰もいない小屋は寂しそうに建っていた。

 中にはいると以外ときれいだった。

「去年きたときはもっと汚かったのに…」

不思議に思った私は小屋から出て少し周りを歩いていた。

 気がつけば当たりは薄暗く空は濃いオレンジ色のようだった。

「帰らなきゃ。」

私は、きたみちをひきかえしておばあちゃん家に帰ろうとしたが歩いても歩いても見慣れた道には出れなかった。

「ヤバい…迷った…」

帰りがわからなくなった私はとりあえずおばあちゃん家に電話しようとポケットからスマホを取り出した。

「え…ここ圏外じゃん…!」

連絡手段を失い私はその場に座り込みどうしようと悩んでいると、

「おい…ここでなにをしている」

そう言いながら私の肩を木の枝でつんつんとつついていた。

誰だと思い、私は顔を上げた。

そこには私と同じくらいの男の子が立っていた。

「道に迷ったの…あなた出口を知らない?」

そういうと、男の子は私の腕をぐいっと引っ張って「こっち」っといって歩きはじめた。

 いつの間にか私たちはおばあちゃん家からはいった森の入口へたどり着いていた。

男の子は私の腕を放し「もう迷うなよ。」そういって私の頭を撫でてくれた。

なで終わると彼はまた森の方へ歩き出していた。

私は慌てて彼を呼び止めた。

「今日はありがとう!お礼をしたいからまた明日、小屋の近くで待ってて!」

彼は、話が終わるとまた森の方へ歩いていった。

彼の背中が見えなくなるにを待って私はおばあちゃん家へ戻った。

おばあちゃんには怒られたけどいい出会いをしたと心に中で思った。

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