親友………のはず?
某所で出した作品。
今回はいつもと毛色が違います。
登場人物
紫刃…作者。中学時代の友人が少ないことに気付いた。
コウ…貴重な中学時代の友人。1対1で会話しててもツッコミきれない男。マイペース。
◇
休日。
とある友人コウの家に遊びに行く。
「はぁ………」
仲はいい。かなり良好だ。が、しかし。
そう、しかしなのだ。奴の家は某アパートの3階。4階立ての3階。
上がるのがものすごいめんどい。しかも今は夏。
軽く死ねる。
………。
上がる。
………………。
とにかく上がる。
………………………。
上がるったら上がるんだ。
「着いた」
チャイムを鳴らして待つ。中からどたどた音がした。
『あー、紫刃?』
「おう。開けてくれ」
『開いてるからどうぞー』
ドアに手を伸ばす。
引く。がちゃがちゃ。
「開かないんだけど?」
『えー、嘘だー』
ドアに近づいてくる気配。
がちゃがちゃ。
かちゃん(←)。
がちゃ。開くドア。
「ほら、開いてるじゃん」
「明らかに鍵を開けた音がしたんだが?」
「気のせいだよ」
このやろー。
気をとりなおして、中に入る。
「お邪魔ー」
「今日親いないから、気にせずくつろいでね」
「あいあい」
勝手知ったるなんとやら。コウの部屋に向かう。
「はい、コーラ」
「ん、さんきゅ」
二人で畳に座る。
暇。
「なー、なにする?」
「んー…。ゲームでいいんじゃない?狩りとか」
「それでいいや」
P〇Pを取りだし、二人してかちかち。
ひたすらかちかち。
「ちょっ、コウ、俺に攻撃すんなよ」
「紫刃ー覚悟ー」
「うわ、マジでか。………あ、死んだ」
「狩り完了ー」
このやろーパート2。
懲りずにかちかち。
しかし。
「なー」
「うん」
「飽きた」
「僕も」
ゲーム終了のお知らせ。
忘れさられて気の抜けたコーラを二人で一気飲み。
「なにする?」
「パソコン構うか」
居間に移動ー。
パソコンON。
「なんか面白い動画あるー?」
「最近はないなぁ」
ネット接続。
いろいろ検索。
「あ」
「どしたコウ」
「ポテチ食べたい」
「知らんわ」
立ち上がるコウ。
そしていずこかへ。
「ただいま」
「おかえり」
「じゃーん」
「おおー」
手にはポテチ。
あったのかよ。
開封。そして食す。
「んま」
「………(もぐもぐ)」
しばらく食べる。
ん。
「ちょっとトイレ借りるよ」
「どーぞご自由に」
トイレを出て手を洗う。
『ねー紫刃ー』
「んー?」
『ポテチまだ残ってるけど食べるー?』
「あー、うん食べるー」
『りょーかーい』
手を拭いて戻る。
何かおかしい。
「おいコウ。ポテチは?」
「え?食べたよ」
「お前さっき聞いたのはなんだったわけ?」
「ただの確認。聞いただけ」
このやろーパート3。
こんな僕らはとっても仲良しです。
……………です?
奴はけっこう変。
でも気のおけない親友です。
中学からずっと続く友達って、いいもんですね。




