水着消失事件
中村 美咲先生
•年齢:28歳
•担当:第一満開小学校 4年1組 担任
•性格:真面目で子ども思い、少し天然でおっちょこちょいなところもある
•趣味:ガーデニング、料理、子どもたちの安全管理に熱心
•特技:科学知識が豊富で、プールの衛生管理や理科の授業が得意
•好きなもの:子どもたちの笑顔、夏祭り、ミルクティー
•苦手なこと:虫(特にカエル)、大勢の前で話すこと
夏祭りの前日、第一満開小学校ではプール開きの準備が進んでいた。
さくらたち放課後探偵倶楽部も、明日のプール遊びを楽しみにしている。
ところが、さくらのロッカーに入れておいた水着が突然消えてしまった。
「えっ、どこにもない!」
慌てるさくらの横で、莉奈も自分の水着がないことに気づいた。
ケンタも、「ぼくのも見当たらないよ…」と不安そうに言う。
みんなが集まって探していると、そこへ担任の中村先生が現れた。
すると、なんと先生がロッカーの前で不自然に水着の匂いを嗅いでいるのを見つけてしまう。
「先生、何してるんですか?」
「えっ、あ、これは…その…匂いで犯人の手がかりを…」
だが、その不自然な態度に、みんなの疑いはますます強まった。
「もしかして先生が隠してるの?」とケンタが小声で言う。
さくらは冷静に探偵の目を光らせ、証拠を探し始めた。
床に落ちていた小さなメモ、湿った足跡、そして先生の服に付いた微かな水の匂い。
やがて、さくらは先生に事情を尋ねる決心をした。
「先生、本当のことを教えてください。水着はどこにあるんですか?」
中村先生は少しだけ目を伏せ、静かに話し始めた。
「実は…子どもたちが安全にプールを使えるように、衛生面をチェックしていたんだ。
水着に付いた匂いを調べて、プールの清潔さを確かめていたけれど、説明が足りなかった。みんなに不安を与えてしまって、ごめんね。」
さくらは優しく微笑み、言った。
「先生、私たちのことを考えてくれてありがとう。誤解だったけど、ちゃんとわかってよかった。」
先生もほっとした表情で頷いた。
事件は無事解決し、みんなは笑顔でプール開きを楽しんだ。
「やっぱり、探偵は人の気持ちも大切にしなきゃね!」
さくらの声が、夏の空に響いていた。
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【完】
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みんなが安心して過ごせる教室を作るのが私の使命です!