2人の関係事件簿 〜熱血と冷静の学園ミステリー
田 熱志
年齢: 45歳
職業: 満開小学校 体育教師
好きなこと
•全力疾走
「走れば全てがわかる!」が信条。考えるよりまず走るタイプ。
休みの日も校庭を1人でダッシュしている。
•筋トレ
毎朝・毎晩の腕立て伏せ、腹筋、懸垂が日課。
トレーニングメニューを考えるのが趣味。
•汗をかくこと
汗は努力の証、だから好き。
誰よりも汗まみれでいる自分が好き。
•熱い友情ドラマ・スポ根マンガ
「努力・根性・友情」がテーマの古い少年マンガやドラマが大好き。
「お前らも読め!!」と生徒に熱く勧める。
•熱いラーメン
夏でもラーメンはアツアツじゃないと嫌。
「ぬるいラーメンなどラーメンにあらず!」が持論。
•応援
誰かが頑張っている姿を見ると、全力で応援せずにいられない。
体育祭やマラソン大会では、声が枯れるまで叫ぶ。
•ラジオ体操
「日本が誇る最高のエクササイズ!」と本気で思っている。
休日も1人でラジオ体操をしている。
満開小学校の昼下がり。
体育館の隅で、体育教師・燃田熱志(45歳)が、今日も大声を張り上げていた。
「おいーっ! 校庭3周してから準備体操だ! 体育は心で走るんだーっ!!」
「……その前に、準備体操しないと倒れるわよ」
冷静な声が背後から響く。
振り返れば、国語教師・水野美羽(35歳)。
冷ややかな目で、汗まみれの燃田を見つめていた。
「また声が大きすぎ。隣の図書室まで響いてるわよ」
「声は鍛錬の証だーっ!!」
――2人は、教育方針も性格も真逆。
学校一暑苦しい男と、学校一クールな女性教師。
日頃から会えば言い合い、すれ違いばかりだった。
◆
そんなある日、学校に奇妙な事件が起きた。
「体育倉庫から跳び箱が消えた」というのだ。
「跳び箱がないと授業ができないじゃないか!」
燃田は拳を握りしめ、今にも走り出しそうだ。
「まず落ち着いて考えなさい。跳び箱が自分で歩いていったとでも?」
水野はあきれ顔。
だが、体育倉庫には「次は図書室だ。Xより」と書かれた謎のメモが残されていた。
「犯人は……“X”? これは……挑戦状か?」
「大人しく警察に……じゃなくて、まず私たちで調べましょう」
こうして、なぜか“名コンビ”が誕生した。
◆
2人は手分けして調査を始める。
燃田は体育館の裏を全力疾走で探し、水野は図書室で静かに資料を読む。
体育館のマットの隙間からは消えた跳び箱の一部が見つかり、
図書室の隅には「次は職員室」と書かれたメモが落ちていた。
「あーっ、難しいことはいい! とりあえず走って職員室だー!!」
「静かに歩いて行きましょう。走る必要、ゼロ」
2人はぶつかり合いながらも、少しずつ謎を解いていった。
◆
そして最後にたどり着いたのは……
給食室の冷蔵庫。そこに跳び箱が隠されていた。
「なぜこんな場所に……」
水野が呟く。
冷蔵庫には最後のメモが貼ってあった。
――「いつも暑苦しいから、冷やしてあげました。 満開小学校 卒業生Xより」――
「……お前かーーーーーっ!!」
燃田は叫んだ。
かつての卒業生が、熱血な体育授業に疲れ、先生へのイタズラとして仕掛けた“冷やし跳び箱事件”だったのだ。
◆
事件はあっけなく解決した。
「……だから言ったでしょ。まず冷静に考えればいいのよ」
「だが、走ったからこそ冷蔵庫までたどり着いたんだ!」
お互い譲らない2人。
でも、ふと笑い合った。
「まあ、たまには悪くないかもね、こういうのも」
「次は50メートル走で勝負だ!」
――こうして、満開小学校には今日も、暑苦しさと冷静さが入り混じる、平和な日々が流れていた。
⸻
完
水野 美羽
年齢: 35歳
職業: 満開小学校 国語教師
好きなこと
•静かな読書時間
放課後や休み時間に、誰もいない図書室で読む小説や詩集が至福のひととき。
ミステリーや古典文学が特に好き。
•紅茶
お気に入りのカップで、香り高いアールグレイやダージリンを楽しむのが癒しの時間。
「お茶の時間だけは誰にも邪魔されたくない」と本気で思っている。
•静かな音楽
クラシックやピアノソロ、ヒーリングミュージックなど、心落ち着く音楽を好む。
体育館の歓声が苦手で、よく耳栓をしている。
•言葉遊びやパズル
クロスワードやしりとり、謎解きゲームなど、頭を使う遊びが好き。
休み時間に子どもたちと「言葉探しゲーム」をして楽しむことも。
•美術館や静かなカフェ
休日は静かな場所で心を落ち着かせる。人混みや騒がしい場所は苦手。
•文章を書くこと
自分でも短編小説や詩を書いているが、生徒には秘密にしている。
こっそり文芸雑誌に投稿していた過去も。
•整理整頓
職員室の机はいつもピシッと整理され、無駄なものは置かない主義。
燃田先生の散らかったデスクには心底イラっとしている。




