江島叉先輩のサッカー事件簿 ~消えたゴールの謎~
江島 叉太郎
•学年・性別:小学6年生・男子
•所属:第一満開小学校 サッカー部エース、放課後探偵倶楽部副部長
•性格:責任感が強く、冷静沈着。リーダーシップに優れ、仲間を大切にする。
•特技・趣味:サッカー全般(特にフォワード)、戦術考案、問題解決。
•口癖:「正しい努力が、必ず結果を出す。」
•家族構成:両親と妹が一人。家族仲良しで、妹の面倒もよく見る優しい兄。
•夢:プロのサッカー選手になり、世界で活躍すること。
夕暮れの第一満開小学校グラウンド。オレンジ色に染まる空の下、サッカー部の練習は終盤を迎えていた。
江島叉先輩は、ゆったりと息を整えながら、仲間の松本と話していた。
「昨日の試合でさ…俺が決めたあのゴール、記録に残ってないらしいんだ。」叉先輩は少し苛立った様子で言う。
松本は腕を組み、眉間にシワを寄せた。
「マジかよ?審判もちゃんと見てたはずなのに…映像もチェックしたけど、確かにゴールのシーンが無いんだ。」
「しかもゴールネットが破れてたって話だ。誰かが故意にいじったんじゃないか?」中村が話に加わった。
叉先輩はグラウンドの隅にあるネットを見つめ、静かに考え込む。
「偶然じゃない。誰かがこの試合の結果を操作しようとしている。俺たちが黙っていると思うなよ。」
その晩、叉先輩は自宅のパソコンで監視カメラの映像を何度も再生していた。
映像には、試合中、ライバル校の背番号10番の選手が何度もゴールネットに触れている姿が映っている。
翌日、叉先輩は放課後、チームメイトを集めて話した。
「よし、やることはひとつだ。直接相手チームに聞きに行く。隠し事は通用しない。」
さくらが心配そうに言った。
「気をつけてね。怒りに任せてトラブルにならないように。」
叉先輩は笑顔で答えた。
「任せろよ。俺のやり方で正義を示してやる。」
その夜、叉先輩はライバル校の控室に忍び込んだ。薄暗い部屋の中で、10番の選手を見つけ、静かに声をかける。
「おい、昨日の試合でゴールネットをいじったのはお前だな?」
相手は一瞬動揺したが、やがて俯いて言った。
「…うん。勝ちたくて、つい。ごめん。」
叉先輩は厳しい表情のまま言った。
「勝利はルールを守ってこそ意味がある。そんなことをしても自分を汚すだけだ。次は正々堂々戦おう。」
翌日、学校で真実が明らかになり、試合は公平にやり直されることになった。
チームメイトたちは叉先輩のリーダーシップに感謝し、これまで以上に結束を深めた。
夕陽が沈みかけるグラウンドで、叉先輩はそっと呟いた。
「これからも、正しい勝利のために戦い続ける。俺たちは負けない。」
⸻
完
江島叉太郎の好きなサッカーチームと選手
•好きなチーム: フォルティス・レオン(Fortis Leon)
情熱的でチームワークが抜群の国内トップリーグの強豪クラブ。
叉太郎はこのチームの激しいプレースタイルに憧れている。
•好きな選手: リオ・カワグチ(Rio Kawaguchi)
フォルティス・レオンのキャプテンで、攻撃的ミッドフィールダー。
高い技術と冷静な判断力を持ち、叉太郎の目標の選手。




