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第一章*狂った父

これは、父思いの息子と狂ってしまった父、そいて過去の思惑が入り混じる、どこかであったかもしれない話

突然だが、少し語りたいことがあるんだ。


 俺の父さんは、少し前まで気がおかしかった。今は入院しているが、よくなるまでの3年間、ずっと何かにとりつかれたように、1日中本や参考書をずっと読んでいたんだ。その時は動くのはトイレとちょっとした食事だけ、何も言わず、冷蔵庫を漁っていた。

 俺の父はエンジニアだったんだが、いつも仕事で「親と子がー」とか「アパッチとエンジンXー」とか、専門用語でずっと、多分仕事仲間と会話してたんだ。それも3年前の話、今では病院で真剣に噓みたいな出来事を語っている。

 おかしくなったあの日は、セミナーを主催していたんだ。確か名前は「読みやすいコードの書き方」とかだったかな?話の終盤、父はいきなり倒れた、あの日、病院から連絡があって、急いで向かったんだ。

 病院では、「極度の疲労でしょう」と医者に話された。だがおかしい、当日も元気だったらしいし、前日も生き生きとしていた。特にスケジュールも入っていなかったはずなのに。俺が安堵していると父はいきなり無機質に起き上がり、何か意味の分からないことを言いながら抜け出そうとしたんだ。医者が止めても何も言わずに乗らりとかわし、病院を抜け出していった。

 父は物をなくしがちだったからスマホにGPSアプリを入れたんだ。病室を抜け出すとき、器用にスマホだけ持ってたみたいで、GPSアプリから移動経路を見れた。そしたら、ここらの人しか知らないような路地裏から最短距離で自宅に歩いていた。

 急いで帰ると、父は自室で当分前に読み終わった参考書を読み漁っていた。もう半年以上前にすべて読み切ったというのに。しかも何を話しかけても反応しない。何かにとりつかれたようだ。

 急いで医者を呼んだだんだが、医者は「こんな症状聞いたことない」と困り果てていた。

俺も困り果てたが、それよりも父が不気味だった。医者が何を言っても参考書を狂ったように読み続けていたんだ。何もしゃべらずに、体を揺さぶられても表情が変わらない。それが不気味でならなかった。

 医者が精密検査のために搬送しましょう。と言って、こっちも了承した。だが、父は何をやっても動かなた。例えるなら駄々をこねる子供だ。何も喋らなかったし、表情も変えなかったが、方を持たれるとすぐにふりほどき、本を読み漁る。人が変わってしまったようで、とてもショックだった。いや本当に人が変わったのかもしれない。

 そこから3年、何も進捗がなかった。最初に言ったように「動くのはトイレとちょっとした食事だけ、何も言わず、冷蔵庫を漁って食事をとる」といった状況だった。何度も病院に運ぼうとしたし、何度も医者や高名なカウンセラーをよんだが、皆混乱して帰っていくだけ。それに俺も絶望して、心を悪くしたさ。

 だがある日、変わったんだ。父が棚から本を出し読み終わったら地面に置く、本が山のようになり、棚の本は無くなった。そんな時、父のためにスーパーで食品を買ってきたが、その日は鍵が開いていたんだ。確実に閉めた、覚えている。父を心配して、家に入ると、とても人間らしい父がカレンダーを読んでいた。父はとても混乱した様子で「いい、、いままでは」とずっと言っていた。だがそのしぐさはとても人間らしく、俺は感動したんだ。すると父は「おまえ、老けたか?」と聞いてきたんだ。

だがおれはさらに泣いてしまった。3年間何も話さなかったからだ

 医者に感動で泣きながら電話して、すぐに来てもらった。一応精密検査のために搬送してもらったんだ。父は「え?なんで搬送されてるの?」と言っていた、おそらく3年の記憶がないのだろう。

病院では少し落ち着いたと思ったが、頭を痛めながら「縦に長いカニみたいな者が、ずっと俺に世間の出来事を書かせて」と言っていた。今も言っている。ずっと。

結局父は狂ったままだ。だがなぜあの日、鍵が開いていたんだ?父がいう「縦に長いカニみたいな者」は何なんだ?もしもそれが存在しても、なぜ世間で起こった出来事を書かせていたんだ?説明が思いつかない。

中学生が執筆しました。お手柔らかにお願いします。

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