学園の始まり!
あれからいくつかのダンジョンを巡り、大金を稼いだマリンはホクホク顔だった。
「はぁ~もうすぐ学園が始まるんだ~~」
マリンが深いため息を吐いた。
「マリン、もう十分に稼いだだろう?自家に仕送りするくらいにはな」
正確には数えていないが、この約1ヶ月近くで、億に届きそうなぐらい稼いだはずだ。
「もっとダンジョンに潜って稼ぎたい…………」
金の亡者になったマリンは燃え尽きて真っ白な姿で呟いた。
「はぁ~もうすぐ学園が始まるのよねぇ~~」
ルビーもテンションが低かった。
長期休みも終わり、シオンと一緒に暮らせる時間が終わったからだ。
みんな夏休みボケしているなぁ~~
珍しくアッシュだけまともだった。
『でもこれでシオンの地獄の訓練を終わらせれる。もう正直、ここにいてこんな訓練はさせたくないからな』
アッシュだけは早く学園が始まって欲しいと願っていたのだ。
そして学園が始まった。
「キャー!見て!シオン君よ♪」
「少し見ないうちに色気が出てきてない!?」
「はぁはぁ、美少女のような美少年♪」
「俺、変な趣味に目覚めそうだ…………」
久し振りに学園に来たシオンの姿に、男女問わず視線が突き刺さった。
「アイツら長期休暇で頭が湧いてんじゃないのか?」
ブスッと不快感をあらわにするシオンにアッシュが頭を撫でながら言った。
「いやいや、それは仕方ないよ。僕のシオンがこんなに美しく成長したんだからね♪」
「頭を撫でるな!」
シオンは鬱陶しいと手を払う
「連れないなぁ~」
アッシュはシオンに再度近付こうとするが──
「アッシュ?誰がシオンのものですって?」
ギギギッと振り返ると、にこやかな顔で、手に炎を出しているルビーがいました。
「い、いや、言葉のあやというか………ね?」
「あんたこそ、頭湧いてんじゃないのよっ!」
ドッーーーーーン!!!!
と、吹き飛ばされるアッシュ達をみながらマリンは日常生活が戻ってきたなぁーと、遠い目をしながら思うのだった。
教室に入ると、クラスメイト達が色々と話しかけてきた。
「休みの間は何してたんだ?」
「どんな訓練してたのか知りたいわ!」
「ルビー嬢とどうなったんだ!?」
クラスメイトの話題は休みの間の訓練の内容と、ルビーとの仲の進展だった。
「別に普通の訓練をしてダンジョンに潜って小遣い稼いでいたぐらいだな」
「ルビーさんとはどうなったの!?」
「ずっとアッシュがいたから別に何も…………」
マリンもいたのだがと言う前に、クラスメイトの視線はアッシュに向かった。
「えっ?なに…………?」
急にみんなの視線が向いてビビるアッシュに視線が厳しかった。
「アッシュ~~空気読めよ~」
「アッシュ君、ないわー」
「アッシュだしなぁ~」
えっ?えっ?
どうして僕が悪者になっているんだ!!!
なんとも言えない空気に、何故かアッシュだからなぁ~~と言う雰囲気に、マリンはホッコリしたのは秘密だった。




