ダンジョン
さて、シオン達は馬車で2時間ほどの距離にある、カラー侯爵家の領地にあるダンジョンにやってきました。
「ここはうちが管理するダンジョンで、冒険者達の稼ぎ場になっている」
ダンジョンとは上手く利用すれば資源の発掘場なのだ。領地の利益になる。
「ここは【動く鎧】や【動く岩】の魔物から鉄鉱石や銀鉱石が取れるんだ。少し小遣い稼ぎもしていこうぜ?」
「はい!それには大賛成です!」
マリンが手を上げた。
「もう!はしたないですわよ?」
「いやいや、お金持ちのローズにはわからないのよ!お金は大事なのよ!私はそんなに裕福じゃないから、お金を稼がないといけないの!」
力説するマリンはローズはタジタジになりながら、わかりましたわと同意した。
入口には騎士団の詰め所があり、ダンジョンに潜る冒険者達の受付をする。
何時に入り、戻ってきているのかいないのか、チェックするためだ。
「お気をつけて!」
門番に見送られながらダンジョンへ入った。
「さて、肩慣らしと行こうか!」
ダンジョンに入ってすぐに、動く鎧が現れた。
「動く鎧は、胸の宝石が核になっている。そこを壊せば倒せるよ」
「マリン、近付くと剣で攻撃されて危険だ。水の魔法で胸の宝石を貫け」
マリンに実践経験を積ませようと、マリンに攻撃させた。元々、実力もあるマリンは水の魔法を正確に宝石に当てて一撃で倒した。
「流石だね。ドロップしたアイテムはマリンの物だよ。収納袋に入れておいてね」
ドロップ品は普通の『鉄の剣』だった。
「ただの剣かぁ~」
「そう残念がるな。それを売れば10万ゴールドにはなる。10本売れば100万だぞ?」
!?
「そんなにお金になるの!?」
驚くマリンに説明した。
「それはそうだぞ?鉄の剣は溶かして別の商品を作る材料にもなるからな。鉄鉱石のような鉱物より、高く売れる。まぁ、鉄の鎧ドロップすればもっと良い値で売れるし、やる気がでただろ?」
はい!やる気が100倍でましたよ!
それから、シオン達はダンジョンの奥へと魔物を倒しながら進んでいった。
マリンが先頭に達、魔物を屠っていったのは言うまでもない。
「それにしてもこの収納袋凄いわね!どれだけ入るんだろう?」
「それは特上品だからな。小さな家ぐらいは入るぞ?」
よし!
まだまだ狩ろう!
気付けばダンジョンの奥まで来ていた。
「今日はここまでだな」
「なんで?ボス部屋前だよね?倒さないの?」
「ここは冒険者の稼ぎの場だからな。ここのダンジョンを消す訳にはいかないんだ」
あっ、そうか。
ダンジョンを攻略しちゃうとダンジョンは消えるんだ。
「まぁ、今日でマリンはかなり稼いだだろう。地上に戻って売上を計算しようぜ?」
ダンジョンには定期的に地上に戻れる魔法陣が置いてある。ここ最下層でもあるので帰りは一瞬だった。
ダンジョンの入口ではドロップ品の買取屋があるので、そこで査定してもらうと約2千万ほどの金額になった。
「あわわわ!こんなに儲かるの!?」
「まぁ、普通の冒険者はもう少し手こずるし、命の危険もあるからな。こんなもんだろう」
マリンの潜っていたダンジョンでは死霊系で魔石ぐらいしかドロップしなかったので、知らなかったのだ。
こうしてホクホク顔で初のダンジョン訓練は修了したのだった。




