家族
あれからあっという間に長期休暇(夏休み)に入った。
「じゃっ、シオンまた後でな!」
「ああ!」
流石に、高位貴族であるルビーやアッシュは1度実家に戻って、学園での事を報告して数日後にシオンの実家に向かう事になった。
意外な事にマリンは実家に手紙を書くと、両親んであるストローク男爵から高位貴族の方と懇意になるチャンスだ!と、そのままマリンをシオンの実家に送ったのである。
「マリン!いくら貴女でもシオンと………その………襲ったら許さないからねっ!」
「それは逆ではないのっ!?」
まぁまぁとアッシュが二人の仲を持ち、マリンは休みの間、お世話になりますとシオンと同じ馬車に乗り、シオンのカラー侯爵家に向かうのだった。
馬車の中ではシオンと楽しい会話をしながらいたらすぐにシオンの実家に着いてしまった。
『楽しい時間はあっという間にね。でも、男爵令嬢である私が、ルビーを差し置いて侯爵家でお世話になるって今更緊張してきたわ!?』
ドキドキしながら馬車から降りると、マリンは唖然とした。カラー侯爵家の門を潜り、入口の前に馬車が止まって降りてみると、左右にメイドと執事が10人ほど整列して並んでいた。
「「お帰りなさいませ!シオン様!!!」」
「ぴぇっ!?」
マリンは変な格好で後ろ去った。
「何しているんだ?早く入るぞ?」
シオンは何事もなくスタスタッと歩いて行った。
「あっ、待ってよ~!」
『ってか、置いていかないで!?』
こんなブルジュアな場所、庶民感覚の自分には1人は辛いのよっ!
マリンは慌てて追いかけるのだった。
中に入ると、美しい女性が待っていた。
うん?シオンに顔つきがそっくり!
「お帰りなさい♪」
「ただいま」
軽く挨拶するシオンに尋ねた。
「ねぇ?シオンにはお姉さんがいたの?」
シオンは首を傾げて言った。
「なにを言っている?これは俺の母上だ」
!?
「シオンちゃん!コレッてなによ~お母様はプンプンですわ!」
拗ねるようにプイッと顔を振るシオン母にマリンは驚きの声を上げた。
「嘘でしょっ!?若い!お姉さんにしか見えない!」
「あらあらまぁまぁ♪素直な娘さんね。確かマリンちゃんでしたね♪休みの間はゆっくりしていってね~」
マリンは慌ててよろしくお願い致しますと頭を下げた。ヤバい!これは不敬罪に当たる発言だったわ!気を付けないと!
気難しい相手では罵倒を浴びせられる所でした。発言や行動には気を付けなければ。
マリンはさらに緊張しながら、メイドに部屋まで着いて行くのだった。




