話し合い
この実技重視の学園でも通常の授業も行われている。
「もうすぐ中間テストね~」
「そうだな。いちお筆記試験もあるからな。マリンは大丈夫なのか?」
あれからつるむ様になったマリンが机にふっして死んでいた。
「……………聞かないで」
「まぁ、この調子ならギリギリなんとかなるかな?実技で挽回できるだろうしね」
勉強の苦手なマリンにアッシュが付きっ切りで勉強を教えていた。スパルタで。
「筆記は大丈夫だとして、中間の実技よね。私達に勝てる同級生は、そうはいないだろうけど、くじ運が悪いと手強い相手ばかりに当たって、決勝の方で疲れがでて劣勢になるかも知れないし」
「そうだな。いきなりこのメンバー同士のバトルもあり得るからな」
「ちょっと嫌なこと言わないでよ!」
シオンと戦う?
無理なんだけどっ!?
「まぁ、シオン相手でも負けるつもりはないけど、できれば決勝で戦いたいな」
男の友情と言わんばかりにニヤリッと笑うアッシュにルビーはツッコんだ。
「黙りなさいアッシュ!貴方はさっさと負けていいの!決勝は私とシオンの一騎打ちなのよ」
ルビーは顔を赤めて頬に手を添えて妄想した。
そう、シオンと激闘して後少しの所で敗れるの。
そして、倒れた私に愛の告白をしてキスをするのよ♪
「はぁ~またルビーがアッチの世界に行ってしまった」
そんなルビーをアッシュはため息を付きながら見守るのだった。
「あ、そういえば、ミント先生の話は受ける事で良いんだな?」
シオンは職員室でのミント先生の提案を皆に話していた。
「私は部外者ですし、皆さんの意見に従いますよ」
マリンはどんよりした表情で言った。
「はっ!?……………そうね。私達にデメリットもないし良いんじゃないかしら?」
アッチの世界から戻ってきたルビーも同意した。
「僕も良いと思うよ。ダンジョン攻略が世間に知れ渡っている時期で、問い合わせが多そうだしね。あの手の勧誘は面倒くさいんだ~」
ここであれっ?とマリンがアッシュに聞いた。
コソッ
「そういえばダンジョンコアって『アレの素材』よね?もしかして──」
「うん、そうだよ。本当ならゲーム終盤に手に入れるアイテムだけど、先に手に入れて錬金したんだ。この世界がゲームと同じとは限らないから、万が一手に入らないと世界が危ないと思って」
「そっか。アッシュは本当にこの世界を現実世界として生きてきたんだね。私も認識を改めないと」
マリンはあれから吹っ切れたように、シオンの仲間として馴染んでいた。
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