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賽の河原は、あの世の入り口?
賽の河原って、
薄暗くて
石がゴロゴロしてて
鬼がいて
子供が石を積んでいて
三途の川を渡る舟に並んでて
…そんなイメージなんだよな
こんなに青々した草原
美しい山々
心地よいせせらぎの川
小鳥のさえずり
何れをとっても想像と違う
何より
身体が軽くて
歌いたくなるほど気分がよい
視界もとてもクリアで若いときのようだ
膝も痛くないし
足の静脈瘤も消えている。
まるで娘時代のよう
あれ程悩んだ難聴も、改善されよく聴こえる。
まるで小鳥たちが話をしているかのようだ。
「ルル こんな村外れにどうしたんだろう?」
「ルル まいごかな?」
「ルル 子供じゃないんだから、道に迷った?ってルル いってあげてよ」
「ルル そうだね」
「ルル 朝露飲みに行こ」
「ルル 行こう」
小鳥は空へと舞い上がり、楽しそうに歌いながら飛んでいった。
不思議
鳥の会話が聴こえたみたい
夢でも見てる心地だわ
ここでは何でもありなのね。
もうすでに、天国に居るのかしら?