第九話 緑色の子供に導かれ歩くサンヤとマイン
サンヤとマインと一緒にいる緑色の子供が体の光りを点滅させながら鳴いている時、イグアノドンの群れにいる桃色の子供も同じように体の光りを点滅させながら鳴きました。イグアノドンの群れはグッスリ眠っていて気がつきません。
翌朝、サンヤとマインは歩き出します。何とか葉のある木を見つけなければ、森から持ってきた葉がなくなります。恐竜の子供はとても成長が早い生き物です。普通の動物の成長に比べれば十倍ぐらいの早さで成長しますので、葉がたくさん必要なのです。
マインの背中に乗っていた子供がピョンと飛び降りました。すると、右手を伸ばすし、光りを点滅させます。マインは「あなた!この子を見て下さい、何か指さしているようですわ」と言う声に前を歩くサンヤが振り向きました。「なんだ?何か言いたいのかい」とサンヤが言うと「キュキュ」と可愛い目を瞬きさせると、右手を光らせました。「何だかわかるかい?マイン」と言うサンヤに、マインは「私にもよくわからないのですが、何か右の方へ行けと言っているように思うのですが」と答えました。サンヤは考えた後に「そうかもしれないな、右だな進んでみよう」と言うと子供はキュキュとうれしそうに鳴きました。
しばらく進むと、今度はサンヤの背中に乗っていた子供がピョンと飛び降り、左手を伸ばして光りを点滅させました。「今度は左だな、よし」と言うと、子供が示すまま進みました。するとキュキュと鳴き、うれしそうに目を瞬きさせました。
何度か子供が指さす方へ歩き続けました。やがて夜が訪れます。サンヤの家族は安全に眠れそうな場所に寝ぐらを決めると、疲れた体を休めます。
「まだ森から持って出た葉は残っているかい?」とサンヤがマインに聞きました。マインは「あと一日分くらいになりましたわ」と首を横に振り溜め息をつきます。
「この子の言うとおりに進んできたが、この子はどこへ行こうとしているのだろうか?途中に木は一本もなかったのに」とサンヤが自分に寄りかかって寝ている子供を見ながら言いました。
夜がふけた頃、子供が体の光りを点滅させると「キュウーン」と鳴き出しました。マインは目を覚まし「誰かに何か連絡を取っているのね、誰かしら?」と小さく呟きました。




