第四話 ディプロドクスに助けられたサイアマウラの群れ
火山の噴火により、大きな森という森は全て火山灰でなくなってしまったようです。サイアマウラの群れは、少しの木々が残る所まで移動を続けます。
そんなサイアマウラの群れに、次々と赤ん坊が産まれます。満月が明るく輝く夜、サンヤとマインの夫婦にも二つのタマゴが産まれました。「マイン見てごらん、この子たちは不思議な子だ」と、お父さんになったサンヤが言いました。サイアマウラのタマゴは淡い茶色ですが、産まれたタマゴは一つは緑色に、もう一つは桃色に光っていたのです。苦しい旅の途中ですが、仲の良いサンヤとマインはとても幸せそうでした。
翌日、サイアマウラの群れは肉食恐竜の気配を感じました。「早く逃げろ!」と群れの長老ソンが叫び、群れは、いっせいに走り出しました。しかし、足の速いディナイクスが追ってきています。群れの一番後にいたタマゴを口にくわえたサイアマウラが襲われそうになった瞬間、長い首がディナイクスの前にはだかりました。ディプロドクスです。ディプロドクスはサイアマウラと同じ草食恐竜ですが、体の大きさは二十七メートルもあり太い脚を持ち、首の長さだけでも十メートルあります。ディナイクスは、ディプロドクスの長い首で、弾き飛ばされました。サイアマウラはディプロドクスのおかげで、あわやというところで助かりました。
ディプロドクスはサイアマウラの群れを自分の群れが住む森まで案内してくれました。実はこのディプロドクスは群れのリーダーの息子ガイで、特別優しい性格の持ち主でした。ガイはソン長老から今までのいきさつを聞き、群れのディプロドクス達を集めて話しをして、サイアマウラの群れがこの森にしばらく滞在する事が許されました。
大抵の肉食恐竜は、大きなディプロドクスに襲いかかることがありませんから、近くにいれば安心です。サイアマウラの群れは、久しぶりに木の葉をお腹いっぱいになるまで食べました。すると、突然マインの悲鳴がしました。




