第十話 ようやく会えた子供たち
翌朝も子供に導かれて進むサンヤとマイン。海の波の音が聞こえてきました。「海が近いなマイン」とサンヤが言うと、背中から飛び降りた子供が海の方を指差しました。「何だって海に?」と言いながら海に降りる岩場を降りて行きます。すると子供が岩場の隙間を指差しました。「ああ!桃色のタマゴの殻が」とマインが言うと、サンヤは「本当だ、本当にあの子に違いない」と桃色のタマゴの殻を拾いました。その時です、頭上からキーキーと言う声がしました。
テラノドンです!サンヤは立ち向かう姿勢を取ります。物凄いスピードで降りてくるテラノドン、子供がテラノドンに向かって「キューンキューン」大きな声でつんざき、緑色の光りを放った途端、テラノドンは気を失って落下しました。サンヤとマインはお互いに顔を見合せました。子供の声と体の光りの驚くべき不思議な力を目の当たりにしたのです。
子供が岩場の上を指差しました。親子は岩場を登り始めます。サンヤが覗くと、イグアノドンの群れがいます。「イグアノドンの群れがいるぞ。彼らはおとなしいが、刺激すると突進してくるから危険だ」とサンヤは登ってきた岩場を降りるように言いました。子供がピョンと岩場から出ると「キュンキュン」と小さな可愛い声で鳴き、体の光りを点滅させながらスキップするようにイグアノドンの群れのほうに走っていきます。「だめだ!戻って来なさい」と言うサンヤの声が聞こえていないようです。
イグアノドンより先に気がついて、緑色の子供のほうに走ってくるのは桃色のタマゴから生まれた子供です。「キュンキュン」と鳴き、桃色の体の光りを点滅させています。二匹の子供はうれしそうに互いを確かめ合っているようでした。サンヤは桃色の子供の姿を見て、たまらず飛び出すように走って近づきます。しかし、イグアノドンの中の一匹も同時に子供達のほうへ走ってきました。もしイグアノドンとサンヤが衝突すれば、サンヤは吹き飛ばされて大怪我するだけではすまないでしょう。その様子を見た子供たちは「キューン」と大声で鳴きました。このままサンヤは吹き飛ばされてしまうのでしょうか?




