表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/17

0-1 -プロローグ

 白よりももっと白く、眩しい場所。

 私以外誰も居ないのになぜか安心できる。

 ほのかな暖かさと安らぎ、それに懐かしさまでもがここにはある。


 私は水の中に漂う小さな人。

 自分の力で動くことができず、この水にすべてを委ねて生きていくしかない。

 私にとってこの水がすべて。


 この場所に不安はない。むしろ安心感が私の全身を包み込む。


「あなたはこの安らぎにすべてを預け、そして人生を始める。けれどそれはあなた自身が望んで進める人生ではない」


 私に話しかける声。

 頭の中に直接語りかける優しい声の人物はどこにも見当たらない。


「私があなたの人生を決めることはできるかもしれないけど、それは私の仕事ではない。私よりももっと身近な人があなたを導く。最期まで」


 この声はだれなのだろう?そんな疑問も浮かぶけれど、たぶんこれは神様なのだろう。


「だからそれまではこの場所で待っていてほしい。時期にやってくるから」


「その時まで」


 私の空間はゆっくりと暗転。

次第に意識も遠のいて行く。


「おやすみなさい」


私は暗闇の中で消えていった。



 0--1



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ