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蝶は蜜を求めて異世界に舞う  作者: おりょ?
第1章 始まりの森
2/25

1話 自分を理解する

 自分が異世界転生したと気づいて、早5秒。

 「…ステータスとか、あるのかな?」

 ふと気になったのが、この世界の仕組みです。前世が貧弱だった私には、ステータスの有無は死活問題です。

 手を振ってみます。何も起こりません。

 次に念じてみます。うおぉ!何か出ろー!

 すると、すっと透明なボードが目の前に現れました。おぉ!どうやら、ステータスの存在するゲーム系のようです。

 「さてさて、何が書いてあるかな?」


ーーー

 〜ステータス〜

 名前:リン

 種族:イリュージョン・バタフライ(変異種)

 性別:雌

 年齢:2歳

 Lv:8

 HP:300

 MP:1000

 STR:5

 VIT:10

 INT:873

 MND:370

 AGI:20

 〜スキル〜

 蜜の奇跡(Lv.10) 鱗粉(Lv.3) 飛行(Lv.1) 幻惑(Lv.5) 言語理解(Lv.5) 鑑定(Lv.6) 抽出(Lv.8)

 〜称号〜

 転生者

ーーー


 いろいろ気になるところがあるけど、順番に確認しましょう。

 名前は『鈴』が『リン』になったんだとわかります。

 次の種族ですが…『イリュージョン・バタフライ』って、私は人ではないのでしょうか?

 再度、自分の体を見てみますが、触角と翅を除けば人です。『獣人』のような亜人とは、違うのでしょうか?

 用語検索とかできないかな?と思っていたら、できました。はい。

 それによると、『イリュージョン・バタフライ』は大型の蝶の魔物のようです。では、どうして私は人型なのかと言うと、隣に書いてある『(変異種)』に原因がありました。変異種とは、簡単に言うと突然変異のようなもので、その変わり様は多種多様だそうです。

 まあ、結局は魔物のようですが、ほとんど人型だったので良かったです。口がストロー状だったり、目が複眼だったり、腕が4本だったりしなくて良かったです。神様、ありがとう!でも、できれば人間がよかったです。どうして、蝶なんですか?『楽には、生きさせねーよ!』的なやつですか?

 どうしようもないことなので、次に進みます。

 性別が『女』じゃなくて『雌』なのは、魔物だからでしょう。年齢が2歳なのは、『イリュージョン・バタフライ』は、卵から孵化すると1年半で蛹になり、半年かけて羽化するみたいです。幼虫時代の記憶が無くて良かったです。

 その下のRPG的数値は、どう判断したらいいのかな?この世界の基準を知らないので、高いのか低いのかわかりません。感じで言えば、筋肉無し(NO筋)魔法使いタイプですね。

 次にスキルです。『蜜の奇跡』は謎です。説明に、『蜜の奇跡を起こす。摂取した蜜によって、起こせる奇跡が増える。唯一技能。』と書いてあります。これが私の所謂、チートスキルなのでしょうか?『鱗粉』は、状態異常になりにくくなり、『飛行』は、文字通り。Lvが低いのは、羽化したてだからでしょう。『幻惑』は、自分の見た目を誤魔化すスキル。おぉ!『言語理解』は、The.通訳いらずですね、便利です。ただ、さすがに鳴き声までは無理のようですが。

 次の『鑑定』が、すごかったです。ステータスや用語解説を見ることができたのは、このスキルのおかげでした。『隠蔽』というスキルのLvが『鑑定』よりも高い場合は失敗するようですが、相手のステータスも見れるようですね。本当にこのスキルがあって助かりました。

 『抽出』は、対象に含まれるものを取り出し、Lvに応じて取り出したものの量を増やすスキルです。錬金術系のスキルですかね?何で、このスキルを持ってるのでしょうか?

 最後に称号ですが、持ってる称号によって効果があるらしいです。私の『転生者』は、経験値の獲得量が少し上がるみたいです。


 「よし!何はともあれ、私の異世界ライフが始まるのか」

 自分が強いのかはわかりませんが、頑張って生きよう。空を仰ぎ見、そう思う私でした。

こうして、物語は動き出す…はず。

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