閑話3 幕
多くの要望・疑問があり、鳥モデルのバジリスクから、コカトリスに変更しました。
迷惑をおかけして、すみません。
「何!コカトリスが倒された!?」
豪華に飾られた部屋の中で、一人の男が憤慨していた。
「はい、その様でございます」
「それで、何人殺せたのだ」
「恐らく、ゼロかと」
「なっ!?・・・役立たずがっ!!」
高い金をかけて復元させたコカトリスが無駄に終わった。
しかも、あの亜人共に被害を出せずにだ。
太った男は、怒りのあまり近くにあった物にあたり、子供の如く癇癪を起こす。
その様子を、部屋の隅に佇み、傍観する一つの影。
太った男は怒りを出し切ったのか、息を荒くし椅子に倒れ込むように座った。
男は影に詳細を聞いた。
「・・・で、何があったのだ」
「生命反応が消え、私が調べに行きましたところ、争った形跡とコカトリスの汚物が確認出来ました」
「倒したのは、一体どこの国の戦力なのだ?」
「いえ、恐らく軍隊などではなく、一人の力によるものかと」
「一人だと!」
「落ち着いてくださいまし」
今度こそ取り乱しそうになる男に影は言った。
「あんな鳥程度、私にだって倒せるのですから」
「・・・!そうであったな」
影はさも当然のように言いはなった。
男は目の前にいる影の発言に、心に余裕が生まれる。
「では、主様。次の計画に移りましょう。今回のように試運転ではなく」
「う、うむ。そうであるな」
男は気持ちを切り換え、決断を下した。
自分の輝く未来を信じて疑わず、顔を歪める。
その姿を見て、影は心の中でほくそ笑む。
「流石、主様です」
そして、物語は新たな幕を向かえる
今日は短いです。
これからも頑張ります




