表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/119

閑話 仕返し? 

多くの要望・疑問があり、鳥モデルのバジリスクから、コカトリスに変更しました。

迷惑をおかけして、すみません。

「ヘックシ!・・・今、誰かの叫び声が聞こえたような」


真っ白な空間。

そこには、机と椅子に座るハナミがいた。

ハナミは、何もない空間から、ちり紙を取り出し、チーンと鼻をかむ。


どこらかか声が聞こえた気がするが、気のせいか、と意識を机に戻す。

目の前の机の上には、紙が2枚置かれている。

紙に書かれた内容は、誠一のステータスと転生後に起きた出来事である。

誠一のガルテアでの出来事は、このように自動で紙に記されていく。

あの世、つまり、神界では全ての人間の人生は、こうして保存されるのである。


ハナミは、誠一について記された紙を手に取り、目を通す。


冗談みたいに、高すぎるステータス。

上空4000mに転送。

コカトリスと遭遇。


読み進めば進むほど、ハナミは青ざめ、冷や汗が流れる。


「これ、バレたら上司に怒られるかな・・・・・うん、怒られるな」


設定をミスし、転生初っ端から殺しかけてしまった。

しかも、適当に決めた能力が、あそこまでパワーに傾くとは・・・・

これじゃ料理人より、覇王の方が似合っている。


実質、誠一がその気になれば、1人で世界征服するのだって夢ではない。

それ程までに巨大な力を与えてしまったのだ。


過去の自分を殴りたくなる。

だが、悲しきかな。この能力のおかげで、誠一さんが死んでしまうという大失態を犯さずにすんだ訳だ。

何とも皮肉な話である。


「とりあえず、誠一さんに謝っておこう」


ハナミは気持ちを切り替え、行動に移す。

ハナミが虚空に右手をかざす。

すると、いつの間にか、ハナミの手にはピンク色のスマホが握られていた。

誠一が所持するスマホとは色が違うだけで、全く同じ機種。

謝罪のメールを打ち始めようとし、電源を入れると、


『誠一様から供物が届きました』


無機質な音声が流れた。

供物?と思いつつ中身を取り出すべく、回収ボタンを押すと、




ハナミの真上に、およそ千本ものコカトリスの羽が出現した。




「へ・・・?」


現れた羽はしばらく空中に停滞していたが、重力に従い運動を始める。

鋼鉄の羽の真下には、ハナミがいるわけで、


「にょわああああああああ!?」


ハナミの叫びと破砕音が、白一色の空間に空しく響いた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ