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34、汝、深淵を覗く時、汝も覗かれているのだー

ジーンとカレンが隠れているのを見つけてから一時間後。


誠一達は、現在、


「ふぁ〜、いい湯だな〜。なあ、ジーン」


「そっすね〜」


風呂に浸かっていた。


あの状況から、風呂に何故浸ることになったのか。

そもそも、ここはどこなのか。

理由はあるが、


「あ〜ビバノンノン♪」


今は気持ちが良いので、説明は風呂から出てからで。





ひと風呂浴びた誠一は、古くなったソファでくつろぐ。


「いや〜、久々に足伸ばせたよ」


宿にある風呂は桶のお湯で湯浴みをするか、蒸し風呂が主流であり、湯の張った風呂は珍しい。


勿論、たまにではあるが異空間に風呂作って入ることもしているが、なにぶん風情に欠ける。


「まさかジーン達の学生寮に温泉が湧いてるなんて」


「噂だと学園創始者の勇者さまが掘り出したらしいぜ、先生」


勇者っていうと、ジョージのことか。


……なるほど、納得だ。


いい仕事をする幽霊である。


そして、話の流れから察しているだろうが、現在、俺らがいる場所はジーン達が暮らす学生寮である。


主に寮生のほぼほぼが平民、獣人で占められており、縦や横に結構広い。


貴族達は保有している内の1つの屋敷か、寮費が高い為に貴族専用と化した学生寮に暮らしている。


「しっかし……年季が入ってんなあ、この学生寮」


「ウチの親父もこの寮で生活してたって言うし、古いのも当然だな。……でも、俺は結構気に入ってんだよ、この雰囲気」


今居る区画は玄関から入ってすぐに広く開けた男女共有スペース。

そこから女風呂と男風呂に行き来出来る。


共有スペースの右側と左側にはそれぞれ扉が1つあり

右は男子棟、左は女子棟と別れている。

上から見ればU字形である。


風呂場の窓からは男子棟と女子棟に挟まれる形となった中庭が見え、洗濯物が干される他、野菜の栽培が行われていた。


学生寮にある備品は、だいたいは生徒達が持ち寄った物らしい。

座っているソファはボロボロで汚れが目立つが、元は高級品だったのだろう。


学生寮というよりは生徒達の秘密基地みたいで、自分も少し憧れる。


地球で似たような物を挙げるとするなら、京大の学生寮。映画で例えるならジブリ映画のコクリコ坂で登場する学生寮。


「それにしても。やっぱ、女の風呂は長えな」


「いや……今は、長く入ってくれって思うよ。シルフィさんの聞いた後だとな」


「……あー、たしかに」


遅ればせながら、何故、誠一達が研究棟から学生寮にまで移動して風呂に入ったか説明しよう。





「はぁ?逢引(あいびき)だあ?」


変な噂が出回っていることを知り、手で頭を押さえる。


誠一の頭を悩ませる反応に、カレンはアワアワとする。


「い、いえ。セシルが勝手にいつもみたく暴走してただけで……」


「それなら良いけど……でもなあ。その内、冗談抜きで噂になりそうだ」


人の口に戸は建てられないからな。


「しっかし。逢引じゃないなら、この人は一体?そして、何故裸に?」


ジーンはシルフィさんの方を見る。

現在、シルフィさんには俺が用意したジャージ一式を着てもらっている。


シルフィさんからすると、窮屈ではないので好ましいとのことだ。


「この人は俺の研究を手伝って貰っててな。で、その代わりに食事を届けているというか……お世話をしてるというか……」


「何で尻すぼみになるんすか」


「というか裸については触れてないです、先生」


「あー……言うならば………………発作?」


「「発作!?」」


「……セーイチ、失礼」


シルフィさんが何か言ってるが、それなら服を着てください。

毎度全裸のパターンじゃなくて、服着てるフェイントが入るので厄介だ。

全裸、全裸、服、全裸、半裸、服、服、全裸。

リズム性無いので、言い例えるなら発作がピッタリだ。


「否定したいなら服を脱がないで下さい」


「……善処する」


「着るのが普通なんだけどね……!」


「な、何と言うか……大変ですね」


カレンが乾いた笑みを浮かべる。


対して、ジーンは何か考え込んでいて、


「シルフィさん、で良いですか?1つ聞いても?」


「……何?」


ジーンは慣れない敬語を使おうとしながら、シルフィにしつもんする。


「あの気になったんですけど……貴女は何処に住んでるんですか?」


「何言ってんだジーン。そんなの家に決まって……決まって……」


……あれ、待てよ。

この人が帰宅しているところ見た事無いな。


いや、でもミゲル学園長の娘さんなら家どころか屋敷あってもおかしくないし。


「あんた……ッンん、貴女ほどの顔が学園内で出歩いていたら噂になる筈。なのに、ここに6年以上いる俺は全然知りませんでした」


「……屋敷はある。……でも、帰ってない」


「帰ってないって」


「……ここなら研究に集中できる」


研究熱心過ぎないかい?

というか、どのぐらいの期間帰ってないのだ。


「い、いや寝床とか」


カレンが冗談ですよねと言った顔で聞くが、シルフィはある一角を指差す。


「……机の上」


「──────」


カレン絶句。


「えーと……じゃあ洗濯は」


「……魔法で洗浄、消毒、修復をしている」


「もしかして、服って一着だけしかない……なんて」


「…………?(そうだけど、何か?的な顔)」


「──────」


続いてジーンも絶句。


「……いや。いやいやいや!でもよ、風呂!こればっかりは!」


「……風呂はある」


「え?……な、何だあ。それなら安心し」


指差された方を向くと、流し台と蛇口があった。


「……風呂?整髪剤は?」


「……これ」


渡されたのは固形石鹸。

何の飾りも無い、ただ白くて直方体。


「──────」


俺、絶句。


「……どうしたの?」


絶句するしか無い3人は顔を見合わせ、頷く。


「「「シルフィさん、風呂に入りましょう!」」」





2人して、はあと溜息を吐く。


「あれはなあ……女の化粧や美容なんざ知らねえが、あれはダメって流石に分かるわ……」


「その事実に気づかなかった俺も俺だよ……」


俺の宿アモーレよりも、ジーン達の寮の方が近くにあった。

それに、あの天然で研究以外は無気力シルフィさん。

風呂に入れるならば付き添いが欲しいところだ。


学生寮を訪れて、先に行って用意をして貰っていたカレン経由でアビゲイルに頼み、現在風呂に入れて貰っている。

勝手なイメージだが、アビゲイルは弟とか妹の面倒見が上手そうなので、大丈夫であろう。


「……ん?……あれは」


ソファで体を伸ばしながら、ふとある物が目に止まる。

ソファから立ち、本棚に置いてあったソレを手に取る。


「────漫画?」


いや、この作りの感じは同人誌か?

少年漫画的な内容であるが、見た事の無いキャラ、つまりはオリキャラだ。


他にも見れば、本棚の殆どが漫画で、少年漫画だけでなく少女漫画などもあるし、写真集もあるぞ。

豊富だな。


「これは、新しいけど……コッチは年季入ってるな」


「なんだ先生?同人誌や漫画を知らねえのか?」


「いや、漫画自体は知ってるけど……誰が描いた物なんだ?」


「ここの寮の学生達。そっちの古いのは俺のお気に入りでOBが描いたやつ。そこ漫画の作者の中には商業誌で掲載に漕ぎ着けた人もいるぞ」


商業誌って。

まあ、これもジョージの仕業っていうか、影響だろうな。


まあ、学生らしいといえば、らしいというか。


「そこの本棚にお気に入りの本を置いて、皆して読むんだよ」


布教用か。


「なるほど。……で、R18版は?」


「男子棟、女子棟のそれぞれに秘蔵されてる」


「やっぱりあるんだ……」


まあ、男子の秘宝は触れないでおこう。

てか、女子棟にもあるって共通の認識なのか。


そう言えば、


「なあ、ジーン。他の生徒見ないな?」


シルフィを連れてきた時は男子女子構わず、その美貌に見惚れて黄色い悲鳴が上がり、共通スペースに群がっていたが。


風呂から出てきたら誰もいなかった。

就寝時間、にしては早いしな。


「この時間帯はいつもこうなのか?」


「いや、いつもならココでたむろってる筈なんだが……カレンも見当たらねえし」


一体、寮生達は何処に?





学生寮中庭。


そこにて闇に紛れて動く陰達がいた。


「こちらセシル。魔法探知完了」


「こちらアンディー。中庭にて警護の人影なし」


セシル、アンディーを筆頭に数十人の男子学生が匍匐前進をしていた。

皆の片目にはスコープの様な物が装備されている。


アンディーはソレに触れながら、その機能に驚く。


「レジナルドの魔導具のおかげで、夜だってのによく見えるな」


「名付けて、暗視魔導筒!この前の先生の授業で、赤外線の話を聞いてな。そこから発想を得た。こんなにも性能テストに恵まれた機会は無い。まず、性能としては」


「シィー!解説は後で聞くから。バレちまうだろ」


夜の闇の中、彼らが目指す場所。


それは、


「目標、女風呂まで残り20m」


湯浴みの音が聞こえてくる風呂である。


つまりは、覗きである!


シルフィの本質を知らぬ男子にとって、シルフィは正しく高嶺の花。


何故覗くのか、では無い。

そこに美女がいて、そこに風呂があり、そこに男が居るならば。


覗之(のぞくのは)必然(必然)(なり)(これ)世之真理也(よのしんりなり)


「セシルの幻術魔法で、上からじゃ俺らは草にしか見えない」


「それに今日は新月。つまりはベストコンディションなのだよ。女子共に気づかれる前に行くぜ、同志よ!」


「「「おう!」」」


皆、一丸となって女風呂へと近づくが、1人だけ乗り気でない者がいた。


女子のような長い髪に、女と見紛う容姿。

カレンだ。


「ねぇ、やっぱり止めようよ」


カレン匍匐前進をしながらも、異を唱える。


何故故にこの場にそぐわない彼女、じゃなかった、彼がセシル達と居合わせているのかというと、


「カレンー。そんなんだから、女っぽいなんて言われんだよ。男なら覗きの1つもしないとさ」


自分が男らしくなく、女と勘違いされることを気にしているカレン。

そこを突かれ、こういう時こそ舌が回るセシルに言いくるめられ、場の勢いで付いてきたのである。


「でも、見つかったら大変だよ」


カレンの不安そうな声に、アンディーが一笑する。


「大丈夫だって。こんな万全な状態でそう易々と」



────カチッ



「ん、何か音がし」



ドカンッッッ!!



匍匐前進をするアンディーの体の下から、何か音が聞こえたかと思えば、突然地中から爆発が起きた。


「カペホッ!!?」


「「「アンディー!」」」


爆発に巻き込まれたアンディーは宙へと舞い上がり、頭から地面に落下し、大根畑の土に刺さった。


「い、一体何が起きて」


カチッ、ボンッ!


「「ニギャー?!」」


またもや爆発が起こり、2人がダメージを負い、倒れる。


皆、無闇に動けなくなり、


「そこまでよ、変態男子共!」


「この声は、────ココ……ココ・クズノハ!」


セシルがその名を叫ぶと同時に、セシル達の姿が照射された光によって照らされた。


見れば女子棟の屋上にはココを筆頭に、数十人の女子生徒達が居た。


「動かない方が良いわよ。そこには地雷が埋まってるから」


ココの言葉に、男子生徒は落ち着きを無くす。


「地雷だと!」「いつの間に」

「まさか、予見してたのか!俺らが覗くことを」


「一応保険にね。セーイチ先生が着いた時には、既に埋めておいたわ」


「この性悪女狐!」「男の夢を手玉に取りやがって」


そして、ふと、セシルは気になることが。


「……そもそも、地雷なんて何処から?」


するとレジナルドが解説を入れてきた。


「待て。地面に埋まっているのは地雷などでは無い。スイッチ式遅延火炎暴走魔導具だ。この前のファイヤーランスの暴走を元に、スイッチを押すことでわざと暴走させ、大爆破を起こす撃退用魔導具だ」


「へー……一応聞いといてやる。何でそんなに詳しいんだレジナルド」


「それは自分が支給したからだ。ココが使うと言うから魔導具の試験の機会にピッタリだと思って────」


「お前が犯人かよドロップキック!」


「ぶげっ!」


カチカチカチッ、ドッカンッッッ!!


「ぬげばっしゃ!」


セシルからドロップキックを食らったレジナルドは地面を転がり、自分で手掛けた地雷の餌食となった。


「諦めたらどう、セシル。今ならまだ半袋叩きで許してあげる」


「いや、まだだ!リッツー!屋上に居るだろうリッツ〜!」


セシルはとある女子の名を呼ぶと、女子棟の屋上で動きがあった。

眼鏡をかけ、野暮ったそうにこちらを見る女子生徒。


彼女はリッツ。

高等部2年Fクラスの一員である。


「よく私が屋上に居るって分かったわね、セシル」


「同人作家のお前がこんなネタになりそうな事を見逃すわけ無いじゃんか。前に俺がプロレス技掛けられていたのもBLネタに使ったし!あんな体勢でイカすってどんな発想だよ!知りたくなかった!」


「アレは良い刺激だったわ。ご馳走さま」


会話を聞いていたカレンは、セシルに質問する。


「セシルは何で本の内容知っているの?」


「この前、女子棟に侵入した罰として無理矢理朗読された」


「「「うわぁ」」」


エグい罰だ。

侵入したセシルもセシルだが。


セシルは声高々とリッツに抗議する。





「そうだよ、あの罰は酷いって!この前、資料提供してやったろ!」


「アンディーが流れ弾食らって、白目剥いて気絶したアヘ顔のこと?アレなら狐獣人物の【ココに駆けて、ココで生きます】最新作渡したでしょ。アンディーはあんまし需要無いのにオマケしてあげたんだから」


「いや、俺は巨乳信仰なので興味ないし。他の奴らには好評だったけど。ってそうじゃなくて!あっちだよ、カレンの!」


「ああ。休憩中にあどけない表情で寝てヨダレを垂らしてた方のこと。でも、あっち系の資料は他の女友達から貰ってたし、正直有り余ってるのよね」


「それでも、リッツの代表作の【可憐に疲れて】の参考になっただろう?」


「うーん……最近は別ジャンル描いてるのよね。次からはジーンとカレンのツーショットを頂戴」


「それは主人公の息子は付いてる方?付いていない方?」


「付いていて、突かれるわ」


「なんだ、BLかよ。最近多すぎじゃないか?そっちより美少女もの描いてくれ【アビー教官】とか巨乳ジャンルの」





「お巡りさーん、この2人ですー!鬼畜、鬼畜だよ2人共!というか、いつの間に撮ったの、僕らの肖像権はどこ!?」


「ねぇ、リッツ。……まさか、私までネタにしてないでしょうね。コッチを向きなさい」


2人の会話を聞いていたカレンが声を荒げる。

屋上側の方でも、ココが声を荒げてリッツに詰め寄り詰問している。


ココは目を逸らし続けるリッツの胸ぐらをしばし掴んでいたが、


「待ちなさい、セシル」


不意にそう言って、ココが目を向けた先には、セシルがこっそりと男子棟へ逃げようとしていた。


意味の無い会話かと思えば、コレを狙っていたとは。

抜け目の無い男だ。


「カレン。今の内に学生棟に戻って。どうせ、あなたの事だし、男らしくなるべきだとか唆されただけなんでしょ」


ココにそう言われるとカレンは「うっ」と図星を突かれた顔をし、トボトボと元来た道へと戻って行った。


そして、残ったのはセシルと、地雷を踏まなかった覗き共犯者達。


「何か弁明はあるセシル?そして、リッツ。後で私の部屋に来なさい」


逃げようとするリッツに釘を刺しながらも、ココはセシルに猶予を与える。

勿論、許すつもりはないが、一応は未遂なので素直に謝罪すれば罰を軽くするつもりである。


問われたセシルを数秒ほど黙考していたが、口を開いた。


「……俺が悪かった。確かに、言われて気づいたよ。覗きはいけない事だって」


「いや、言われなくても知ってなさいよ」


ココのツッコミに構わず、セシルは言葉を続ける


「つまり、一方的に覗くのがいけないんだ……ならば」


「ならば?」


「────ならば、俺が裸を見せれば、おあいこになるってことだ!」


セシルは服を脱いで一瞬にして全裸になった。




女子達の屋上からの魔法で狙撃され、地雷の誘爆により大爆発した。




何故か爆発音が中庭の方から聞こえる。


「何の音だ?」


「……さぁ?どこぞの馬鹿が花火でも上げてんじゃないっすか」


「……?」


ジーンは何か察したような顔をしているが、俺にはピンと来ない。


すると、男子棟へと繋がる共有スペースの扉が開く。


「カレンか」


トボトボとカレンがこちらの方へと向かって来る。


「……待たせてゴメンね」


「いや、それは良いけど。どうした、落ち込んで」


「……ねえ、二人とも」


「「うん?」」


「僕ってそんなにも男らしくないかな?」


「「うん」」


2人して即答すると、カレンはその場で崩れる。


「……ぐすっ。どうすれば僕は男らしくなれるのさ」


「おいおい。何も泣くこと無えじゃねえかカレン」


「男らしく、か……。そうだな、それこそ女風呂でも覗けば良いんじゃないか?」


「もう唆されないよ、僕は!」


冗談で和ませようとしたが、失敗した。

どうしたってんだ、カレン。


……男に告白された以外に、盗撮とかBLのネタにでもされたんかね?

(※ほぼ正解)


床に崩れるカレンを何とか励まそうとする誠一。


「カレン、元気出せって。そうだな……今から世にも珍しい物を見せてやるからさ」


「ぐすっ……珍しいもの?」


お、反応した。

というか、泣き顔とかも女性にしか見えないな……って、今はそうじゃなくて。


「そうそう。この世界で初の物を1番にカレンにあげるよ」


アレの初めて衝撃はびっくりだからなあ。

物で釣るようで悪いがコレで立ち直って貰えればと、思っていると、



トットットトトトトトト、バアッン!



「「「……は?」」」


誰かが急いでこちらに近付いてくる足音がしたかと思えば、勢いよく女風呂の扉が開かれた。


3人が音のする方を向くと、


「……世界初の物。……気になる」


スッポンポンのシルフィさんが居た。

髪は濡れ、雫が絹のような肌を伝って肩、胸、臍へと落ちていき────彼女は下着を身につけず全裸であった。


地獄耳だなと冷静に思っている自分もいるが、まずはしなくてはならない事がある。


3人は顔を見合わせ、息を吸い込むと、


「「「キャアアアアア!」」」


悲鳴をあげるのであった。

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