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天才ヤンデレお嬢様の好感度がなぜかカンストしてる件  作者: 夜空 叶ト


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第17話 辻に起きた問題

「え、えと、陸斗様と二人でですか?」


「そう。あと、その時は敬語を外してくれたら嬉しい。強制ではないけどね」


 お礼をどうしてもしたいと言うのならこれくらいが一番妥当なラインだろう。

 それを抜きにしても俺はこの子と話し合ってみたい。

 天城の使用人としての辻ではなく、個人としての辻と。


「な、なんでわたくしなんかと……きっと楽しくないですよ?」


「別にいい。俺は君と二人で話してみたい。ダメか?」


「その言い方はズルいです。わかりました。日程は後ほど」


「ああ。俺はいつでも大丈夫だから都合のいい日に連絡してくれ。天城に頼んで予定を空けてもらうから」


 予定は天城とデートをしたり、勉強を教えてもらったり辻に勉強を教えたりしてるわけだから一週間予定がぎっちりだ。

 辻と二人で過ごすためには予定を空けないといけない。


「かしこまりました。それではわたくしはお嬢様の看病に行ってまいります。陸斗様はいかがなさいますか?」


「俺は帰ろうかな。ここにいてもできることが無いだろうしね」


 いつまでも何もできない俺がいても邪魔なだけだ。

 早く帰って俺は勉強でもしていよう。


「はい。では、また後日お会いしましょう」


「ん。じゃあ、また今度な」


 辻に見送られながら俺はそのまま自分の家に帰ることにした。

 明日は学校だが、天城の調子が戻らなければ辻も休むのだろうか?

 まあ、あれほど天城第一主義の辻ならば間違いないだろう。


「にしても、妙に反応が可愛らしかったな」


 男性慣れしていないとは思うけど、あそこまで過剰に反応するものだろうか。

 でも、初めて素の反応を見れたような気がして嬉しいな。


 ◇


「なんでお前はそんなに朝から変な顔してるんだ?」


「この前、告白したら振られたんだよぉ」


「そんなしょうもない事かよ。てか、告白するような相手いたのかよ」


「お前、人の心とか無いの? 励ましたりしてくれてもいいんじゃないか?」


 雄介は朝からうなだれてたがどうやらしょうもない事で悲しんでいたらしい。

 てか、こいつに告白するような度胸があったことにも驚きだが告白をするような相手がいたことにも驚きだ。


「残念ながら勝手に告白して勝手に振られた奴を慰める人間性は持ち合わせてないな」


「酷い奴だな。お前は。それよりもお前の方は浮ついた話とかないのかよ」


「ねぇな。俺はそう言うのを作る暇があるなら勉強しときたいからな」


「お前、本当に勉強好きだな。引くわ」


 ぐぇ~っと変な顔をしながら雄介はそっぽを向く。

 こいつは本気で女の子の事しか考えてないな。

 全く。

 もっと別のことに目を向けたら成功するだろうに。


「陸斗様はいらっしゃいますか?」


「ん? どした辻」


 教室の入り口には無表情の辻が立っていた。

 相変わらず、天城がいないと何を考えているのかわからない子だ。


「それが、今日はお嬢様がお休みなのでそのことをお伝えしようと思いまして。お昼ご飯もいけなさそうなので」


「そうなのか? 辻は一人で食べるのか?」


「はい。そのつもりでございます」


「じゃあ、俺たちと食べればいい。雄介が嫌なのであれば俺と二人でもいいしな」


 雄介には悪いが、辻が雄介の事を嫌と言うのなら二人で食べるのもいいだろう。

 男子が苦手みたいだしな。


「であれば、陸斗様と二人でもいいでしょうか? お嬢様がいないと男性と話すのはまだ」


「わかった。じゃあ、俺が昼休みになったら迎えに行くよ」


「いえ、わたくしが向かいます。では」


 それだけ言うと、辻はすぐに自分の教室に戻って行ってしまった。

 やはり、今日天城は休みらしい。

 昨日、無理せずに休んでいればよかっただろうに。


「何の要件だった?」


「昼休みに辻と一緒に食べることになったから今日は一人で食べてくれ。すまんな」


「酷い!? 薄情だぞ! いっつも四人で食べてたじゃないか」


「今日は天城が休みらしい。で、男性が苦手だから雄介は嫌だってよ」


「なんでお前は良いんだよ!?」


 もっともな質問だが、そんなの俺にだってわからない。

 強いて言うとするなら家庭教師をしているからか、それとも天城の想い人だからなのか。

 まあ、ある程度懐かれてはいるのだろう。


「知らんがな。それよりもなんで告白なんてしたんだよ」


「恋人がほしくなったんだよ。君と違ってな!」


 むくれながら雄介は不機嫌そうに俺のことをポコポコ殴ってくる。

 やり返してやってもいいけど、加減が出来そうにないからやめておこうか。

 振られて可哀そうだしな。


 ◇


「さて、昼になったワケだが。なかなか来ないな」


 昼休みに入って五分が経過した。

 辻の性格ならば、休み時間に入ってすぐにくると思っていたのだが。

 中々来ない。

 何か問題でも起きたのだろうか?


「そうそう学校内で問題が起きるとも考えにくいが万が一がある。一応捜しに行くかな」


 前に変な奴らに絡まれた経験があるしな。

 こちらから行ってもそう問題はあるまい。

 少しだけ辻に怒られる可能性があるくらいだ。


「辻って教室に居るか?」


 辻の教室に行って適当に教室内にいた生徒に声をかけて辻がいるかを確認してもらう。

 すぐに返答が帰ってきた。


「辻さんならさっき教室を出て行ったけど」


「そうか。ありがとう」


 俺はお礼だけ行って適当に学校内をうろうろする。

 さっき教室を出たって言う割には来るのが遅すぎるし、なんか嫌な予感がするな。


「どうしようかね」


 辻に何もなければいいが、連絡をしても既読すらつかない。

 これは、何か問題が起ったと考えて動いたほうがいいだろう。

 頼むから変な問題に巻き込まれていないでくれよ。


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